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2009年7月31日 (金)

夜間フォーラム

 加藤秀樹さん、元大蔵省のエリート官僚で、脱藩官僚の走りのような存在です。「構想日本」は、加藤さんが主催している政策集団です。ほぼ毎月、焦点となっている話題を取り上げてフォーラムを開催しています。30日の夜、東京で開かれた144回目の会合に招かれました。タイトルは、「知事の反乱で地方分権改革は進むか?」でした。

 ゲストは、医療改革に取り組んでいられる大学の医学研究者の方、地方自治体の行政改革で高い評価を得ていられる前千葉県我孫子市長と前埼玉県志木市長。それと私です。私は、内閣府の地方分権改革推進委員会の委員であることから声がかかりました。会場の会議室には、100人以上の聴衆の皆さんが詰め掛けていられました。

 医学研究者の方から、新型インフルエンザの対応について問題提起がなされました。大騒動の結果は、現状では、死者も出ず、通常型のインフルエンザより軽いことが判明しました。甚大な風評被害を与えたことになります。政策を決定する実質的な権限を持っているのは、厚生労働省の一部の技術系の官僚で、ここで全てが取り仕切られる仕組みにも問題があると言われていました。

 私は、現在、政府で進めている緊急経済対策について話しました。14兆円という莫大な資金を投下するといっていても各省庁バラバラで、それぞれ活用の基準を定めているので、いまだ、執行できていません。これでは「緊急」になりません。どうして地方自治体を信用して自由に資金を活用させないのか不思議でならないと述べました。

 前我孫子市長と前志木市長は、いずれも住民の目線での改革を訴えられていました。住民の視点から行政の無駄を排除していけば、財源は、必ず浮くと強調されていました。前志木市長は、「地方分権改革」ではなく、「税金使用効率化委員会」と名称を改めた方が良いと言われていました。このお二人は行政の事務事業を一つ一つ必要か必要でないかチェックする運動を実践されていますので説得力があります。

 あっという間に2時間が過ぎました。代表の加藤さんが議論をまとめようとされました。一言言い忘れていましたので、ちょっと時間をいただきました。「地方分権改革を通じて東京一極集中を是正しなくてはならない。」と付け加えました。会場から拍手がありました。東京で話しているのに不思議に思っていましたら、会場には、地方議会の議員の方々も参加されていました。

2009年7月30日 (木)

総合高校

 ニュースで今年の夏、異常気象ではないかと言われ出しました。もっとも夏といっても、日本列島、梅雨明けしていない地域の方が多いですが…。太陽の光が足らず、野菜の生育に影響が出始めました。1993年に似ているとのことです。だとしますと自民党は、心中、穏やかではないと思います。自民党が総選挙で敗れ野党に転落した年だからです。8月、細川政権が華々しくデビューしました。

 1993年の8月の出来事は、忘れたくても忘れられません。14年5ヶ月勤務したNHKを退職して政治家へと転身を図ろうとした時だからです。異常気象でコメが不作でした。タイから緊急に輸入したほどでした。再び政権交代が最大の焦点となっている総選挙まであと一ヶ月。各政党の掲げる公約を眼光紙背に徹し、読み解く必要があります。

Photo_2   29日、8月22日、花火大会にあわせて行う納涼祭りと、9月12日の阿波踊りの実行委員会がありました。天候が不順ですので、何といってもお天気が心配です。財政難ですのでかなり補助金を削っています。阿波踊りの方は4割カットです。でも皆さんこういった時期だから仕方ないと理解していただきました。担当者が丁寧に説明してくれているおかげです。

 今年も県議会の各会派に対し新年度予算に向けて要望が始りました。トップバッターは公明党でした。町内に一つある県立の農業高校が来年4月から農業だけでなく様々な進路を選べる総合高校となります。これをきっかけに地域との連携を一段と深めて欲しいと要望しました。現在は、農業体験などで幼稚園から中学校までお世話になっています。もう一段、関係を強化して町のイベントへ積極的に参加するのを始め町づくりのパートナーとなって欲しいです。

 公明党の方からは、県立高校であってもコミュニティースクールのような考え方もあると伺いました。しかし、一般のコミュニティースクールですと教職員の人事にも関与する協議会を設立しますので、そこまでは無理ではないかということでした。コミュニティースクールまで行かなくても地域との連携を深めるための制度的な仕組みを県の教育委員会として是非考えていただきたいものです。郷土史を教えに町の皆さんが高校に出向くとか、町の阿波踊りに高校生の連が参加するとか、アイデアは色々あります。

 

 

2009年7月29日 (水)

分権改革報告92

 28日、中田横浜市長が、突然の辞任表明。驚きました。先週金曜日の夜、BSフジの報道番組でご一緒しました。帰り際、中田市長から呼び止められました。「来週、国のことを考えて行動するので、ビックリしないで欲しい。」と伝えてきました。私は、何を意味しているのか、良く判りませんでしたが、「大いに頑張って欲しい。」と応じました。辞任とは、思いませんでした。

 午前10時前に中田市長から電話が入りました。「政治活動に専念したい。」という趣旨の説明でした。「三期目は立候補するつもりは、元々なかった。様々なことを考慮して今の時期を選んだ。」とも言われていました。政治家としての決断ですので、尊重せざるを得ません。ただ、日本最大の都市、横浜の市長としてもう少し活動してもらいたかったという気持ちがなかったといえばウソになります。

 地方分権改革推進委員会がありました。談合事件が相次いでいる国土交通省の北海道局のヒアリングがありました。猪瀬直樹委員と私が、北海道局には構造的な欠陥があり、解体して出直すべきだと述べました。何度、体質を改めるといっても変りません。北海道庁と合体して、道議会や市民のチェックが行き届くようにすべきです。北海道知事がその気になれば実現できます。

 税財政について委員の間で議論しました。民主党がマニフェストで少なくても4年間は消費税の税率アップは、行わないと明言しました。これまで地方分権改革推進委員会は、消費税の税率アップを含めて抜本的な税制改正の際に国と地方の税の配分を変えることを検討してきました。民主党の方針と矛盾します。私は、現在の消費税率の中でも何ができるのかは検討せざるを得ないと主張しました。

 自民党のマニフェストは、まだ、正式発表されていませんが、道州制について具体的に盛り込む方針だと報道されています。道州制という国と地方の関係を根本から改める大改革に踏み込むとすると、税財政論議だけでなく地方分権改革論議に大きな影響を与えます。道州制になれば、国の出先機関はほとんど道州に吸収されてしまいます。これまでの委員会で行われた議論を一気に超えた話になります。どう整合性を取るのかも考えないといけません。自民、民主、どちらが政権を取るのかしのぎを削っているの中で勧告を取りまとめるのは容易ではありません。

2009年7月27日 (月)

ふるさと

 九州北部や中国地方、観測史上最大量の豪雨が相次いでいます。梅雨前線が依然として停滞しています。ずっと梅雨末期の状態です。異常気象です。国も地方自治体も雨や台風、気象関係の災害への対応を根本から再検討する時期に来ているように思います。これだけの豪雨ですと一時間単位での観測では間に合いません。

 私たちの地域は夏の日差しが照りつけ、しかも湿度が高い一日でした。我慢できなくなってクーラーをつけました。福井県の西川一誠知事が『「ふるさと」の発想』という岩波新書を出されました。「地方分権」が衆議員選挙の争点となろうとしています。自治体運営に携わるものとして目を通しておく必要があると思い読み進めました。

 西川知事は、「ふるさと納税」制度を提唱された知事として有名です。自分がふるさとだと思う自治体に寄付した場合、住民税から控除できる制度です。この制度のユニークなところは、ふるさとは必ずしも生まれた地域に限定しないということです。寄付される方がふるさとだと考える地域がふるさとです。ふるさとの拡大解釈です。

 そうはいっても西川知事の狙いは、地方で生まれ育ち、大都市へと旅立っていった方々に生まれたふるさとが荒れて良いのかという問題提起だったと思います。大都市は地方で成り立っているということを理解してもらいたいということです。確かにエネルギーも水もそして人材も地方から供給されます。地方が疲弊することは結果として大都市が衰えることです。今まさにそうした状況に陥っているという強い危機感が著書の出版をさせたのだと思いました。

 本の中に「パトリ」というフランス語の解説がありました。ある地域に対する愛着という意味だということでした。パトリアティズムという言葉もあります。愛国心と訳されますが、ニュアンスが違います。パトリの本来の意味からすると、必ずしも国とは限りません。もっと小さな単位、ふるさとという感じです。愛郷心が適訳です。愛郷心をどう育てていくかが大きな課題です。

 これは、生まれたり育ったりしたふるさとの問題だけではありません。今住んでいる地域への愛着と誇りはどうするかという問題でもあります。ふるさとを離れ大都会に出てバラバラになってしまった個人が、今住んでいる地域を足場に、その場所を新しいふるさとと考えて行動する視点も大切です。大都会にとってふるさとは決して遠くの存在ではなく、足元の大きな課題であることを認識すべきだと思います。

2009年7月26日 (日)

集会

396  25日、青少年問題を考える集会がありました。夏休み恒例の催しです。前座を務めるのは、文命中学校のブラスバンド部のみなさんです。濃いピンクのポロシャツ。70人近い部員です。勢ぞろいすると迫力あります。楽器不足。特に、バスクラリネット。先生、「信じて待ちます。」とのことでした。

 397 講演は、ネットいじめについてでした。ほんのちょっとしたきっかけでネットを使ったいじめに巻き込まれてしまうことを知りました。被害者にも問題があったのではないかと、ついつい思ってしまうことが危険であることを認識しました。思い込みはいけません。この種の問題、対応には専門知識がいります。相談体制の充実が不可欠ですね。

 398 町内の夏祭りのトップバッターは、円中自治会。賑やかでした。高齢者の皆さんを招いて琴の演奏会。野外では、大道芸。野外のテントの中では、中学生が大活躍。焼き鳥や、カキ氷。中学生から声をかけられますと、一層美味しいです。

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 ブラスバンド部の面々も手伝っていました。「町長さん、バスクラ(バスクラリネット)頼みます。」ここでも頼まれました。本当に待ち望んでいるのですね。教育長さん、お願いします。

2009年7月25日 (土)

地域医療

 23日、24日の一泊二日で滋賀県大津市に行ってきました。全国市町村国際文化研修所で開かれた地域医療を考えるセミナーに参加しました。市町村長や議会議員対象です。議員が大半でしたが首長も私を含めて6人参加でした。8人一組で6グループに分かれて、熱心に議論しました。あとで、募集定員を大幅に上回る参加希望があったということを聞きました。地域医療は、深刻な問題となっていて関心が高いことがわかります。

 私達1市5町の中核病院である県立足柄上病院が来年4月より、自由な経営を行うことができるよう地方独立行政法人となります。効率化をはかることは止むを得ない流れであることは理解できます。一方で厳しい経営環境の中でどのように医療サービスを充実させて行くことが可能なのか手がかりを得たいと思いました。突然、病院が閉鎖されるなど私たちの地域よりはるかに深刻な事態に直面している町の話を伺うことができました。問題解決の基本は、情報提供にありました。議会や住民と共通理解を持つことが何より大切です。現状がどうなっているのかきめ細かい情報提供が欠かせません。住民との間でシンポジウムを開催することも有効です。

 どの地域も広域でどのように対応するかが定まっているようで定まっていないという悩みがありました。市町村をまたぐ広域の政策調整は都道府県の役割です。しかし、都道府県との協力関係が上手く取れません。市町村任せにすると各市町村のエゴが出てしまい、話がまとまりません。悩ましいところですが、ここを乗り越えませんと結果として住民に対するサービスの低下を招いてしまいます。一方、住民側の姿勢も問題があると指摘されていました。救急医療をあたかもコンビニエンスストアのように利用するコンビニ医療を少なくすることが必要です。救急医療をになう中核病院と、なんでも相談に応じることが出来る町のお医者さんとの間の役割分担にも関わる問題です。住民に実情を理解してもらうためにも、大切なことは、情報提供だと思いました。

 私たちの地域は、病院が小田原市に集中してしまっています。人口30万人の圏域で見ますと病院がたくさんあるように誤解してしまいます。イザという時に頼りになるのは、県立足柄上病院です。ベッド数は296。もっと各市町、県立病院と連携を密にして病院のサービスを守り、充実させていくことが大切です。足柄上病院の情報をもっと住民に提供することから始めて、具体的な方策を煮詰めないといけないと思いました。医師不足に伴って全国各地で医者の争奪戦が始っています。好ましいことではありません。だからと言って手を拱いているわけには行きません。1市5町連携強化が緊急課題だと思いました。

 

 

2009年7月23日 (木)

写真展

 22日、課長会議がありました。来月は、衆議院選挙です。今月から計画的に夏休みを取るようお願いしました。休まないとアイデアも浮かびません。開成町は、自治会を町づくりの母体としています。役場の職員全員が自治会を応援する体制を取ることにしました。町内に住んでいる人は、概ね、住んでいる地域の自治会を、町外の職員は適当に地域を分けて担当を決めました。

 私から、「それぞれの自治会の役員さんと顔見知りとなり相談相手になって欲しい。」とお願いしました。神奈川県で一番小さな町といっても自治会によって様子は全く異なります。田園地帯もあればマンション地域もあります。職員も町内の実情を知っているようで気がつかないこともあるはずです。直接現場に出向いたり、自治会の皆さんから話を聞いたりすることで理解が深まります。

 午後、足柄の歴史再発見クラブ会長の佐久間俊治さんと一緒に小田原市役所にある記者クラブに出向きました。来月4日から9日まで瀬戸屋敷の土蔵で開かれる写真展を紹介するためです。80年前の酒匂川の様子はどうだったのかを知る手がかりとなる、当時の写真が200枚ほど見つかりました。南足柄市で発見されました。父親の遺品を整理していて偶然発見されたということです。

 足柄の歴史再発見クラブの顧問の大脇良夫さんに連絡があり、調査したところ、貴重な写真だということで展示会を開くことになりました。クラブでは、当時の写真と同じ場所と思われるところに出向いて現在の様子を撮影しました。土蔵の床に青いテープをはって、酒匂川の流れを表現します。実際の流域図のようにテープを曲げるということでした。

 床に直接、当時の写真と現在の写真を80セットほど貼り付けて、違いを見てもらうことにしています。貼る地点は、実際の場所と思われるところです。上から見れば、あたかも航空写真みたいな感じといえば、展示のイメージがつかめるでしょうか。言葉では上手く説明できません。実際にごらんいただければと思います。

 酒匂川の東側に用水を流す取り入れ口、酒匂堰の模型も展示するということです。酒匂川は、中世は、足柄平野をいく筋にも分かれて流れていました。徳川時代になって、土手を造り、人工的に川筋を一本にまとめ東に移しました。その結果新田開発が一気に進みました。ほぼ400年前の出来事です。酒匂堰は、今もコメ作りの重要な用水ポイントです。五分の一の模型の出来栄えも楽しみです。

2009年7月22日 (水)

分権改革報告91

 21日、地方分権改革推進委員会がありました。政権選択が最大の争点となっている衆議院選挙の開票が8月30日。9月には新政権が発足します。新たな政権に勧告を提出することになります。第三次勧告に向けての議論、まだまだ不十分です。勧告の柱となる国と地方の税財政をめぐる議論が不足しています。政党のマニフェストでも主要なテーマの一つとなります。委員会は、より専門的に詰めていく必要があると思います。

 農業委員会のあり方について農林水産省と意見を交わしました。農業委員会は、農地を他の土地利用に転用する許可を与える大切な委員会です。農家の中から選挙で選ばれます。それと専門的な知識を持った方も委員になります。多くの方が存在を知らないと思います。農家の数が減っていることに加え、選挙といっても、定数を超える立候補者があることはまずなく、事前に調整してしまうからでしょう。

 全国的に耕作放棄地が増えています。39万ヘクタールといわれています。埼玉県、滋賀県の面積とほぼ同じです。全ての農地の8パーセントほどです。違法に農地が転用されてしまうケースもあります。更に、企業が参入しやすいように農地の利用の自由化が進められています。農地の管理は、ますます重要になっています。現在の農業委員会制度で十分にその役割が果たせるかどうか、私は、根本から見直す時期に来ていると思います。

 人員削減の要請があり農業委員会を支える事務局職員の増員は、かないません。このような状況で農業委員会の活動を強化できるでしょうか。よほどの工夫がなければできません。農業が大切、農地が大切というのならば、専門職として担当する職員を地方にもっと貼り付けませんと、笛吹けども踊らずになります。

 農林水産省の出先機関の不祥事が相次いでいます。農業に関する統計データを偽ったり、業務時間内に組合活動を行ったり目に余ります。緩やか過ぎる規律、人が余っているとしか言いようがない実態を示しています。一方、市町村は、人手が足らず、農業分野に人を配置したくてもできません。国の役人を地方に派遣したらどうかと提案しました。ただし、人件費は、国が持ち、派遣職員は不祥事を起こさない人材という条件がつきます。

2009年7月21日 (火)

三連休

 18日の土曜日から20日の海の日まで三連休だった方も多いと思います。私も公務が一つあっただけでしたので、久しぶりにゆっくりできました。ちょっと疲れ気味でしたので良く寝ました。それにしても蒸し暑いです。梅雨明け宣言、少し早かったのではないでしょうか。すっきりしません。

 19日、町の自衛隊協力会の総会がありました。2004年10月23日に発生した新潟県中越地震の際の自衛隊の活動のビデオを視ました。私も被害がひどかった小千谷市にお手伝いに行きましたので記憶がよみがえりました。一緒にボランティア活動に出向いてくれた部長が町に戻った翌日倒れました。幸い、日常生活は出来るところまで復帰できました。忘れられませんし、決して忘れてはいけません。

 うれしい話を小田原市の自衛隊協力会の会長さんから伺いました。自衛官の弁論大会で開成町のことが紹介されたというのです。発表者は、女性の自衛官。開成町は、毎年、あじさい祭りで自衛隊の音楽隊を招いています。その時のことが発表されました。おばあちゃんが、女性の自衛官に声をかけました。

 「すばらしい演奏を聞かせてくれてありがとう。おじいちゃんも一緒に聴くのを楽しみにしていたが、亡くなってしまった。きっとおじいちゃんも喜んでいると思う。」、ご主人を亡くされた方でした。女性の自衛官は、この時の様子が忘れられなくて弁論大会で発表したということでした。「とても良い町だ。」という印象を持ったということでした。ありがたいです。

 さて、いよいよ、衆議院の解散です。政権交代が焦点だとマスコミは喧伝しています。日本の行く末を占う選挙であることは間違いありません。しかし、今回の選挙で全てが決まるとは到底思えません。大乱世の始まりの幕が上がったところという感じを持ちます。来年の参議院選挙、その後の統一地方選挙、更に衆議院選挙…。

 幕末・維新の動乱の時は、開国から維新まで15年、維新から体制が落ち着くまで20年余りかかりました。ベルリンの壁が崩れてアメリカとロシアの対立の構造が無くなって20年。日本は、いまだ確たる将来ビジョンを描けていません。そろそろ未来図を示し、維新の断行をすべきだとの声が上がっても良い時期です。混沌の時代は、逆に大転換のチャンスでもあります。

2009年7月18日 (土)

ポスター

394  18日、開成小学校へ行きました。4年生の代表5人に自転車運転免許証を渡しました。自転車の安全な乗り方教室で講習を受けたことを証明するものです。今年で3年目です。開成町は、町が平らです。自転車が乗りやすいのですが、自転車事故の割合が多いのが悩みの種です。29パーセントで県内9位です。自転車事故を少しでも減らそうと始めたのが小学生への安全の乗り方教室です。校長室で渡しました。翌日から夏休みでしたので、「休み中、安全に注意して下さいね。」と呼びかけました。

395   帰ろうとしたところ教頭先生から呼び止められました。4年生の女の子が私にポスターを渡したいということでした。先日、小学校4年生にゴミを少なくしてきれいな町を創ろうという話をしにきました。その話を聞いて、感想文ではなくポスターにしたということでした。先生に言われたからではなく自分自ら考えついたということでした。うれしかったです。町長室に掲示しました。

 いよいよ解散・総選挙です。自民党内のごたごたが続く限り、どんどん民主党に有利になることは間違いありません。東京都議会議員選挙の結果を見ますと、1989年の当時の社会党の土井ブーム、1993年の細川ブーム、2005年の小泉ブームにちょっと雰囲気が似てきました。政権交代が、現実のものとして、浮上しそうです。政権公約がこれまで以上に大切になります。現実にできるかどうか、厳しく見つめなくてはなりません。

 全国知事会による政党マニフェスト評価、重い責任を持つことになります。地方分権改革という一つの分野とはいえ、政権交代が問われる重要な選挙における公約を評価するのですから、真剣勝負でお願いしたいです。私も参加している首長連合も同じです。公約を評価するだけではなく、地方分権改革が国民にとってどのような意味を持つのかについても、この機会に丁寧に説明することが大切です。地方分権改革という地味でわかりにくい課題について、国民の理解を高めるまたとないチャンスです。

2009年7月17日 (金)

分権改革報告90

 16日、地方分権改革推進委員会がありました。まず、教育委員会を必ず設けなくてはならないという現在の法律の仕組みをどうするかについて文部科学省と意見交換しました。何度も同じテーマで行ってきています。現行の委員会を置いても置かなくても良いという選択性に出来ないかどうかが焦点です。私は、現在の委員会の仕組みの中でもっと委員会を活性化するのが先決ではないかということで選択性には慎重な立場を示しました。一人だけでした。

 地方税財政論議もありました。消費税の増税を念頭に置いて議論を進めるべきか否かについて意見交換しました。現在の情勢で消費税の増税は容易ではありません。消費税の増税を前提にしてしまうと今現在改革すべき内容があっても先送りされてしまいます。現在の制度の下でも改革すべきところはきちんと勧告すべきだと思います。消費税の増税を前提にした議論に終始することに反対しました。こちらも一人だけでした。

 夜、東京都内のレストランで首長連合の会合がありました。全国知事会が各党の政党マニフェストを数値化して評価することを決定したことについて意見交換しました。知事会に参加された大阪府の橋下知事から知事会の様子もうかがいました。横浜市の中田市長、松山市の中村市長、東京都杉並区の山田区長、高く評価されました。私もよく理解できました。全国知事会が今後行う評価を見守り、原則としてその評価を踏まえて対応することにしました。

 首長連合としては、道州制の導入を推進することや、政府部内に地方の意見をより反映させるための仕組みづくりも評価の対象とするよう提案してきています。全国知事会の評価の項目からもれている事柄については、点数をつけることはしませんが首長連合としてコメントを発表していこうということになりました。

 中田市長から新たな提案がありました。首長連合としてインターネット上にグーグルの動画サイトを立ち上げて有権者との間で質問と回答をやり取りしたらどうかというのです。斬新な発想です。首長連合としてのコメントを掲載した上で有権者からの質問を受け付けて、判断の素材となるような回答をしていくことになりました。動画ですので各首長が画面に登場して回答することになります。驚きの手法です。

 意見交換会が終わった後、記者に取り囲まれました。評価をした後の政治行動をどう取るか質問が出ました。政治行動についても基本的には全国知事会の評価を踏まえるのが当然です。地方分権改革の推進という一点に限っては、特定の政党が優れていることを動画サイトも活用してメッセージとして発信することになりました。結果として政党を支援することにつながります。更に踏み込んで候補者を応援したり支援活動を行うかどうかは個々人の判断ということになりました。

2009年7月16日 (木)

町村と大都市

391  15日、一学期最後の通学時の交通安全指導日。車で町内一周しました。梅雨明けの太陽、日差しは、朝から強かったです。それでも大勢のボランティアの皆さんが交差点や危険な場所に立って下さっていました。ちょっと胸が熱くなりました。毎日、見守り活動を続けていられる高齢者の方と、子ども達はすっかり顔なじみ。ハイタッチをし合っていました。

 南足柄市、松田町、真鶴町、湯河原町を訪問し、市長さん、町長さんと懇談しました。いわゆる首長連合について趣旨を説明するためですが、色々な話をざっくばらんにしました。皆さん、地方分権改革の大切さはよく理解されています。しかし、政党のマニフェストを検証し、場合によっては、政党支持もありうるとなりますと、慎重な対応をしたいとのことでした。

 神奈川県の町村の声を強力に県や国に届けるためにはどうしたらよいかも意見交換しました。神奈川県は、横浜、川崎という巨大都市があります。その他の都市も、相模原、横須賀、藤沢を筆頭に財政基盤や都市基盤がしっかりしたところが揃っています。自前で運営が出来ますので、一致結束して対応することが余りありません。

 一方、町村は、全国的に見れば財政的には豊かなところが多いですが、自前では行政はやり切れません。周辺の都市と連携が不可欠です。しかし、町村と市との間で一緒に要望をするということはほとんどありません。更に市の中でも横浜、川崎の二大都市と他の市との間にも壁があります。

 地方分権改革が進み、地方のことは各都市で自立して対応する範囲が増えてきますと、神奈川県の都市といえども、これまでのように、それぞれ個別にという訳にはいきません。オール神奈川の市町村として一致して要求する課題も当然出てきます。そうした舞台がありませんと、町村は、なかなか強力な主張を展開できません。

 町村にとって、横浜、川崎といった巨大都市と一緒にテーブルについて話し合うことはまずありません。そうした機会を増やしたいと思っています。町村長さんは、どこに行っても同じ希望を持っていられます。こうした舞台を持ち意見交換を続けることを通じて町村の抱える実情を大都市部の首長さんに理解してもらいたいです。水は、町村部から都市に供給されていることは、特に理解してもらいたいと思っています。

 

 

2009年7月15日 (水)

政党支持

 14日、三重県で全国知事会が開かれています。テレビ、新聞、大きなニュースとして扱われています。東国原宮崎県知事、橋下大阪府知事のご両人の存在が大きいことは間違いありません。地方自治の問題に耳目を集めることが出来る力は、率直に評価すべきだと思います。

 東国原知事に対し自民党からの出馬を呼びかけた自民党の古賀選挙対策委員長が辞意表明しました。東国原知事の自民党からの出馬は事実上困難という見方です。確かに難しいでしょう。しかし、だからといって東国原知事の言動が間違っていたということにはならないと思います。地方に注目を集めたのですから、その功績は大です。地方にとって、これからも大切な個性だと思います。

 橋下府知事は、いわゆる首長連合のけん引役でもあります。過激な言葉がマスコミの話題をさらいます。単独でどんどん政党幹部と面談する行動力もあります。しかし、地方分権改革に関する政党のマニフェストを評価し、知事会としての政党支持へと結び付けようという呼びかけは効を奏しませんでした。政党への支持は、一部の政策の評価だけでは決まらないという常識論を覆すことが出来ませんでした。

 知事会全体では無理でも、有志ならば可能かどうかが次の課題となります。首長連合の中で、議論が続けられると思います。確かに簡単ではありません。地方分権改革だけでなく、他の政策が完全に一致する政党があるかどうかがまず問題です。常識的にありえません。ある程度の範囲の中で判断せざるを得ません。個人的に差が出ます。

 政党支持は、各首長にとって選挙における支持や各議会構成など微妙な問題が絡んできます。しかも、個々人によって実情が違います。政策だけで割り切れません。このようなしがらみを乗り越えてでも政党支持に踏み切ることができるかどうか。地方分権改革を中心に目の覚めるようなクリアーな政策体系を提示する政党があるかどうかがまず条件です。そこから先は、個人個人の判断が大きいのではないかと思います。

2009年7月14日 (火)

8月30日

 13日、麻生総理大臣が、衆議院を21日にも解散し8月30日に投票を行うことを明らかにしました。選挙の事前予告。聞いたことがありません。東京都議会議員選挙で、大惨敗を喫し、放置しておくと総理の座が危ういと判断されたのかもしれません。東京都議会議員選挙は、中選挙区制度といって一つの選挙区から複数の当選者が出る制度です。

 この制度のおかげで救われた自民党議員はかなりいます。得票がトップでなくても当選することが出来るからです。しかし、衆議院は、トップの一人しか当選できない小選挙区制度と政党に投票する比例代表選挙の組み合わせです。この制度だと勢いがある政党の候補者でないと勝てません。自民党が衆議院選挙でも歴史的な惨敗となるのではないかといわれる理由です。

 それでも総理大臣が解散総選挙を決断したのですから、この方向で進まざるを得ません。しかし、自民党内は、麻生総理大臣をトップに据えたままでは、選挙を戦えないという声があります。自民党総裁選挙を前倒しして、自民党のトップの座を交代させようというものです。

 本来ならば総裁が、国会の指名を受けて総理大臣になり、内閣を作ります。緊急事態では、総理大臣は、麻生総理のままでいて、自民党の総裁のみを交代させ選挙に臨むという手もあるかもしれません。ウルトラCです。自民党は、危急存亡の危機にあります。どのような手を打ってくるのでしょうか。

 対する民主党は、東京都議会議員選挙の勢いのまま一気呵成に政権交代を狙います。いずれにしても、どのような政策をきちんと政権構想に盛り込むかが一番大切です。私の関心事は、地方分権改革の断行の一点にあります。国民の審判は、8月30日に下ります。とてつもなく暑い夏になりそうです。

2009年7月13日 (月)

大乱世

 12日は、町内の自治会の協力を得て、いっせいに河川清掃。私も、朝、自宅の周りの川を見て回りました。ペットボトル、空き缶は明らかに少なくなっています。 「開成町きれいなまちをつくる条例」が今月施行されたばかりです。きれいな町をつくる活動を一段と強化しないといけません。

Photo  健康のためのウォーキング教室もありました。70人ほどがあじさいの里からスタートしました。あいさつで、「あじさいのある田園風景が開成町の原点です。この景観を残していくことが私たちの責務です。頭の片隅に入れておいて欲しい。」と呼びかけました。田園を守ることから始った開成町の町づくり。堅持しなくてはなりません。

 妻と一緒に伊豆長岡に出かけて演劇を鑑賞しました。藤田弓子さんが主宰する劇団いず夢の公演です。富士山の大爆発とその後の復旧の物語「富士に映える陽」を制作していただいた縁で紹介がありました。戦前の1930年代の物語でした。世界的な不況が重く日本にのしかかり戦争へと進んでいった時代です。

 東京浅草の酒場を舞台に飲み客の人間模様が描かれます。常連客である社長の会社の倒産、政治活動へ進んだ青年の逮捕。時代の影を表現していました。私が一番感動したのは、藤田弓子さん演じる酒場の女将さんの姿でした。どんな境遇の人でも受け入れて一人前にしようと、明るくしたたかに生き抜いていました。地に足が着いた人生は、存在感があります。

 夜テレビは、東京都議会議員選挙で自民党の歴史的惨敗を伝えていました。第一党の座を民主党に明け渡し、公明党と維持してきた過半数を失いました。自民党を中心とする政権への批判が、石原都政を支える都議会自民党への批判へと転じた格好です。東京都政と国政、直接は関係ないのですが、有権者には、間近に迫った衆議院の解散総選挙の前哨戦と受け止められてしまいました。

 とにかく変えて欲しいという空気は一気に日本中に伝播しそうです。自民党にとって文字通り党の存続をかけた戦いになるはずです。時代は大乱世に入りました。昨日見た演劇を思い出しました。どんなに時代が激しく動こうとも地に足を着けて明るくしたたかに生き抜いている人々がいます。こうした人々が大勢いるところが変化に負けない地域です。地域のリーダーたる首長の責任はますます重くなる時代です。

2009年7月12日 (日)

バスクラリネット

 389 11日、開成幼稚園の夏祭りがありました。園内全ての部屋でお菓子を釣り上げたり様々なゲームができるようになっていました。父母会の会長さんに案内していただきました。秦野市から引っ越してこられたということでした。開成町は、住みやすいといわれました。住んでいる方々が閉鎖的でなく、受け入れてくれるところが良いといわれました。

 町民の雰囲気が良いから住みやすいというのは、最高のほめ言葉です。うれしかったです。小さな町で、ほどほど便利というだけでなく、町民が明るく、前向きで、まとまりがあることが、いかに大切かということです。開成町の持つ、こうした良さを大切にしていくことを町として心がけていくようにしたいです。

 夜は、中学校のお父さん方と食事をしながら懇親会がありました。「おやじの会」です。毎週、金曜日と土曜日の夜11時に集合、駅周辺などをパトロールして下さっています。お互い様の精神で、他人の子どものことまでみんなで見守る活動、素晴らしいです。そんな簡単に出来ることではありません。

 開成町以外から引っ越してこられたお父さん、たくさんいられます。北海道の方が二人いられました。やはり住みやすいと言われていました。小さな町でまとまりがあることが良いようです。しかし、子ども達の間では、勉強が忙しくなり、自分だけよければという意識が強くなっているのではないかと心配されていました。開成町を教育の町としていくのならばみんなで友達を支えていく姿勢を大切にして欲しいと言われました。

 町の行事で大活躍の中学校の吹奏楽部。なんと70人に部員が膨れ上がったということでした。顧問の先生も懇親会に参加していました。なんと11年目です。楽器が一つ足らないと直談判されました。バスクラリネットという木管楽器だということです。新しい小学校の開校式で行う演奏会に使いたいと熱く語っていました。価格は、30万から50万。何とかしてあげたいのですが、財政難で…。知恵を出さないといけません。

2009年7月11日 (土)

仕切り役

 10日、足柄上地域1市5町で構成する足柄衛生組合と消防組合の会議が相次いでありました。衛生組合は、し尿の処理。消防組合はいうまでもなく消防。単独の市町だけでは対応できない課題を担っています。今後、こうした広域連携の役割は、ますます重くなります。事務の効率化から見て、再編整理して、広域連携の強化は、大至急検討しなくてはなりません。

 消防は既に、広域化に向けての議論が始り、事務的な検討チームが立ち上がっています。こちらも2市8町が範囲です。この場合、広域自治体である神奈川県は、消防の広域化にどのような役割を果たすのか、今ひとつ不明確なところがあります。消防の事務は、市町村の仕事です。消防の広域化計画は、県単位で考えて、県が策定します。何か広域化に関連する事業で費用負担が発生した場合、どのように調整するかが問題となります。人口380万人の横浜市から3500人の清川村まであります。財政規模は天地の差です。

 国が消防無線のデジタル化を進めています。アンテナの切り替えが必要です。それぞれ単独の消防で対応するより、全体で一括して発注していく方が安価です。神奈川県の場合は、最大都市の横浜市がその役割を担っています。広域自治体の県は、この分野には一切関わりません。市町村間で話し合って欲しいという姿勢です。

 どうしても小さな自治体が不利になってしまうケースがあります。小さな自治体の利害も考慮して大都市部と地方部の調整の役割を果たす司令塔が不在です。私達としては県に担っていただきたいところですが、市町村間の利害に対立のなかに入っていくことに県は消極的です。町村としてまとまって横浜市と交渉ということになります。押されがちになるのは否めません。非常に苦しいところです。

 消防だけでなく、75歳以上の後期高齢者医療制度も神奈川県の市町村が全て入って連合組織をつくって運営しています。この負担金問題も同様です。横浜市から清川村までの極端な財政規模の差をどう考慮するか課題のまま推移しています。規模に関係なく均等に支払う割合が増えれば、小さな町村ほど負担が重くのしかかるのは、当然のことです。第三者的な仕切り役はいません。県の役割はどうなのかという疑問が残ります。

 道州制の導入が現実味を帯びる時代です。県が広域再編されることが想定されれば、市町村、とりわけ町村は、広域行政の強化を更に図り対応することになります。もちろん市町村合併という選択肢もあります。それぞれの広域行政組織内での利害調整が一段と複雑になります。仕切り役不在ですと広域行政が成り立たない危険性も出てきます。道州政府では、余りに遠い存在で仕切り役としては難しいです。難問です。

2009年7月10日 (金)

猛威

 9日、TBSテレビの衛星放送BS-TBSの番組『政策討論 われらの時代』の収録がありました。12日、日曜日の午後5時より放送されます。静岡県浜松市の鈴木康友市長と一緒に地方自治体から見た今の国政について議論させていただきました。キャスターは、毎日新聞のベテラン政治記者岸井成格(しげただ)さん。岸井さんから「東国原知事の行動についてどう思いますか?」と聞かれました。

 私は、「評価します。」と即答しました。地方分権というこれまでほとんどなじみがなかった言葉をお茶の間にこれだけ届けたのですからと理由を述べました。地方分権改革というテーマがあるということについて耳目を集めた功績は誰も否定できません。鈴木市長は、元国会議員の経験があるだけに「評価はしますが、国会議員になられたとしたら、その後大変でしょう。」と感想を述べられていました。

 ところで、東国原知事をめぐる騒動は、収まりつつあります。代わって、嵐を呼ぶ男になっているのは、大阪府の橋下知事です。私も末席を汚しているいわゆる首長連合の中核メンバーです。橋下知事、主要政党の幹部の皆さんと次々と面談し、地方分権改革の断行をマニフェストに明記するよう迫りました。たった一人の知事の行動に大政党が対応に追われています。

 テレビで見た限りですが、橋下知事は、全国知事会の政党マニフェストを評価する委員会でも吼えました。評価が数字になっていなくてわかりにくいと、こき下ろしていました。全国知事会の総会が近くあるようで、その場で改めて議論することになったようです。ここまで来ますと旋風から猛威です。私も含めて全ての首長が存在意義を問われているように思います。

 知事就任から一年年半、経験の浅い知事がこれだけの影響力を発揮されます。その知事から発せられる問いかけにどう答えるのでしょうか。それぞれの立場から、堂々と発言すべきです。橋下知事より経験の長い首長はあまた居るのですから遠慮せずに意見を述べるべきです。橋下手法に賛成反対、色々あって良いと思います。どんなに意見が違っても地方分権改革を進めようという一点では一致点が見い出せると思います。

 首長達の大いなる議論が地方分権改革への国民の関心を更に高め、国政への影響力を強めることになります。どの地域が地方分権改革の議論の中核になるか。議論はやがて行動へと移っていくはずです。明治維新は、薩摩、長州、土佐、肥前が中心になって達成しました。平成の地方分権の断行を柱とする政治維新運動の中心を担うのは、果たして…。

2009年7月 9日 (木)

出前授業

 8日、開成小学校で授業を行いました。4年生にゴミの話をしました。187人、5クラスです。体育館に集まってもらいました。「おはようございます。」、子ども達の声を聞きますとすがすがしくなります。最初にちょっと注意事項を伝えました。お隣の南足柄市で高校生が新型インフルエンザに感染したことがわかりました。

 私が、「新型インフルエンザって知っている?」と聞きますと、「知ってる。」との返事。「何をしなくてはならないんだっけ。」と問いかけますと、「手洗いとうがい」との答え。先生達が、日頃、よく話していただいていることが判りました。続いて、本題のゴミの話に移りました。開成町にはゴミを燃やす場所がないことをまず伝えました。山北町まで運んで燃やしています。燃えカスの灰は、長野県で捨てさせてもらっています。

 燃えないゴミは、遠くに運んでいます。ビンとガラスは、川崎市、蛍光灯は、横浜市、乾電池は、北海道です。ここで「北海道に行ったことのある人?」と聞いてみたら、かなり手が上がりました。ちょっと驚きました。処理すればもう一度使えるゴミも同じです。ペットボトルは栃木県、紙は、静岡県です。「栃木県は知ってますか?」、「知ってる。」との答え。日本の県の名前、勉強していました。

 ゴミを遠くまで運んで処理している開成町は、できる限りゴミを出さないようにしないといけません。小学生も協力して欲しいとお願いしました。大きなことでなくてもよいので身の回りで出来ることをしようと言いました。「生ゴミの中身で一番多いのは何だと思う。」と聞きました。答えは、「水です。」と言いますと「えー。」という反応でした。半分が水です。水をちゃんと絞れば、開成町の25メートルプール4杯分になると説明しました。

 「何でゴミや環境やエコのことを勉強しないといけないんですか?」と聞かれました。ゴミがあちこち捨ててなければ、町がきれいになります。ゴミの量を少なくすればその分おカネが節約できます。続いて、「地球温暖化という話知ってますか?」と聞いてみました。「知ってる。」との返事でした。ゴミを燃やせば、地球温暖化の原因となる二酸化炭素が出ます。少なくすることが大切です。これで授業は、おしまい。最後は、全員で校歌を歌いました。子ども達とやり取りしている内に、すっかりリフレッシュしました。

2009年7月 8日 (水)

特賞

 7日、七夕。蒸し暑い一日でした。月に一度の三役部長会議がありました。早くも次の年度の予算についてが話題となりました。底を打ったのではないかと言われる国内景気ですが、実感ありません。税収を厳しく見積もった中で予算を組まざるを得ません。今年は、小学校の建設という23億8千万円の大きな事業がありました。この事業を完成させるために他の予算は我慢してもらいました。

 来年は、通常のベースに戻りますが、税収が増えないとなると、緊縮財政は、継続せざるを得ないのが実情です。今からやり繰り算段の知恵を出していかないと予算が組めません。いささか頭が痛いです。町民の皆さんにも早め、早めに財政の実情をお知らせして協力をいただくところは、いただいて、我慢の予算編成とならざるを得ません。

 366 今年のあじさい祭の実績報告がありました。町からの補助金は、550万円から400万円に減りました。担当者は、企業の協賛金を確保したり、着ぐるみのキャラクターを登場させて会場で募金を募ったり、新たに入園料をいただく施設を設けたりして収入を確保しました。補助金の削減幅を上回る180万円以上になりました。

 来場者数は、大きく伸びました。昨年が17万3千人だったのに対し、初めて20万人の大台を突破して21万1千人となりました。担当部長は、「金一封が出ても良いぐらいだ。」と報告しました。私は、「特賞を担当チームに出しましょう。」と直ちに決めました。ただし、「今年、150万円削減してもこれだけ頑張れるのだから来年はもう少し削減するかもしれない。」と付け加えました。「金一封より、そちらの方が怖い。」と担当部長は答えました。

 沖縄へ講演に出かけたことも報告しました。沖縄の夏の軽装、「かりゆし」のことを話題にしました。とにかく涼しいです。開成町でも沖縄の知恵を借りて工夫したいものだと話しました。あじさいのデザインの入った開成町バージョンのかりゆしとか。本物は、かすりで非常に高価ですので、綿の安い素材のもので十分です。アイデア募集です。

 那覇市に隣接する南風原(はえばる)町は、平和教育を町づくりの柱の一つにしています。戦争で、40パーセントの人が亡くなった町です。今年11月にオープンする文化センターには、戦争中、実際にあった洞窟の中の病院の様子を復元します。開成町としても、沖縄と平和教育の分野で交流できないか考えたいです。

2009年7月 7日 (火)

県立病院

 6日、私達が住む足柄上地域1市5町における唯一の中核病院、県立足柄上病院の山本病院長と意見交換させていただきました。4月から病院長に就任されています。横浜から通われています。専門は外科です。足柄地域に来られて、足柄上病院の地域における期待感というか位置づけが確認できたと話されていました。

 横浜で考えていると、人口11万人の地域の一病院です。しかし、山林が多く、224平方キロと広大な面積を有する山北町をはじめ、人口が密集している都市部とは地域環境が全く違います。県内の公立病院に多くの医師を派遣している横浜市立大学では人口30万人程度を一つの単位で考えて病院の機能を集約して行こうというのが主流の考え方のようです。この考えを一律に適用されますと小田原に集約ということになりかねません。

 上病院、一般のベッド数が290床。このところ空きが増える傾向にあるようです。医師の数が減り診療が出来ませんと、患者の方は、小田原へと向かわざるを得ません。更にベッドが空き、病院の経営を苦しめます。放置しておきますとマイナスの悪循環に陥る危険性があることを知りました。地元の首長の一人としてもっとこの問題に関心を持たないといけないと痛感しました。

 県立病院ですので、県任せにしてきたことは事実です。反省しないといけません。住民の視点に立てば県立かどうかは二の次です。きちんとした医療を受けられる地域であるかどうかの方が一番の関心事です。もっと県立足柄上病院と連携をとって足柄上病院の実情を広報などで町民に伝えることは、最低限必要な取り組みです。9月より外科の救急体制を充実させるということでしたので、こうした情報をきめ細かく伝えることから始めたいと思いました。医師の方に広報に定期的に登場していただくのも良いですね。

2009年7月 6日 (月)

協働

387  5日、7月から施行された「開成町きれいなまちをつくる条例」の説明会がありました。各自治会や各種団体の代表の方をはじめ大勢の皆さんに参加いただきました。会場は、ほぼいっぱいでした。自治会を中心に町づくりへの参加の意識が高いと思いました。

 あいさつで前日まで3日間沖縄に講演に出かけていたことを報告しました。沖縄では自治会の加入率が下がり、県庁所在地の那覇市では20パーセント台であることを伝えたところ皆さんビックリされていました。町内の各地域で自治会を基点に様々な活動を展開していただけることは、町づくりを進める上で、この上ない力強い応援団が存在していることです。沖縄の自治体関係者も高い関心を示されました。

388  今度施行した条例は、ゴミの出し方を守ることや落書きをしないなど主にマナーを定めたものです。参加者からは、「マナーだけでは、きれいな環境は守れないのではないか。」との指摘がありました。開成町は、罰則を適用してビシビシ取り締まるのではなく、マナーを守ることを呼びかけることで環境を守って行きたいという理想があることを説明し理解してもらいました。

 また、「ただ単にマナーといっても指標を設けて数値管理すべきだ。」との指摘もありました。精神論だけでは進みません。環境美化の各種のキャンペーンへの参加者数とか、ゴミを出す場所への不法投棄されたゴミの量とか何らかの指標を決めて、推移を見守りたいと思います。

 上島自治会長さんが実際に自治会で行っている取り組みを紹介されました。中学校脇の道路の草むしりを中学生と自治会で行ったということでした。生徒が74人も参加したということです。ともに協力し、行動するという意味の「協働」という言葉を強調されていました。自治会は、自発的にこれだけの実践を行っているのだから、町行政もしっかりしろとお尻を叩かれた気分でした。

2009年7月 5日 (日)

琉球政府

385  2日から4日まで沖縄に行ってきました。既に梅雨明け宣言。しかし、からりとした青空ではありませんでした。雲も出ていて蒸し暑かったです。短時間ですが、ものすごい雨も降りました。ほんのわずか歩いただけでびしょぬれになる降り方です。沖縄の皆さん、「かりゆし」を着ています。アロハのような半そでの開襟シャツで、涼しげです。早速、買い求めました。

384  2日、那覇市を中心とする15市町村で作っている広域市町村圏の研修会の講師を務めました。地方分権改革時代と言われますが、市町村は、どういった方向を歩むべきか、考えたいということでした。私が最も強調したのは、コミュニティーです。地域の共同体が元気でなければ、市町村は、元気になりません。市町村が元気でなければ、都道府県も日本も元気になりません。元気の根っこは、地域コミュニティーだと繰り返し述べました。

 沖縄は、地域コミュニティーの伝統が今も息づいていると思ってしまいます。しかし、現代の地域コミュニティーと言える自治会の加入率、那覇市は、20パーセントわずかに超える程度。開成町の加入率が80パーセントを上回っていますので、不思議でした。那覇市は急速に自治組織の活力が弱くなっているということでした。ここを何とかしないと本当に地域に根ざした町づくりが出来ないのではないかと問題提起しました。

 3日、那覇市に隣接する南風原(はえばる)町の職員研修にも参加させていただきました。ここでは、町づくりは、何を守るかから始まるのではないかと訴えました。開成町は、美しい水田を守ることから町づくりが始ったことを紹介しました。水田のあぜ道にあじさいを植えて景観を整えて観光に活用し、町の名前が多少なりとも売れるようになり、人も増え、子どもの数も増えているという実践例を紹介しました。守るから始まり攻めに転じるという考え方は関心を持っていただけたようでした。

 職員の登用方法についても話しました。富士フィルムの先進研究所の誘致の実例を挙げました。土地交渉という難儀な局面にぶつかることは職員にとってまたとない現場研修の機会でした。困難を乗り越えて成果を上げた中堅若手の職員を思い切って抜てきしたと話しました。組織を活性化するには、いわゆる年功序列型の人事を見直すべきだと持論を述べました。管理職の皆さんもたくさん聞かれていたのでいささか刺激的だったかもしれません。

386  4日、琉球大学の構内の会議室で、一般の皆さんも参加する地方自治のセミナーで話しました。ここでは、沖縄の進路について考えていることを思い切って発言しました。沖縄は個々の市町村は、財政力も乏しくバラバラで戦っていては勝負になりません。一致結束できるテーマを掲げてオール沖縄として沖縄の自立運動を展開すべきだと提案しました。「琉球政府」の復活を旗印にしたらどうかと述べました。沖縄は、戦後、1972年に本土に復帰するまで、琉球政府という沖縄全体を統括する組織がありました。琉球政府のトップが占領軍のアメリカとの交渉の窓口でした。

 日本の一員になった現在、再び、琉球政府を復活させるということは、日本政府との間の交渉を一手に握る組織を復活させるということです。判りやすくいえば、沖縄県にある国の出先機関を全て琉球政府の支配下において、沖縄における地方行政を一本化するということです。沖縄県が国の出先機関を飲み込んで琉球政府となるイメージです。沖縄県知事が沖縄のことは全て取り仕切れるようにできるようにすべきです。道州制時代の先駆けです。沖縄からのろしを上げるべきだと喚起しました。反応がありました。

 

2009年7月 2日 (木)

教育委員

 1日、新たに教育委員になられた方に辞令を渡しました。中学一年生と高校一年生の息子さんのお父さんです。3月まで小学校のPTA会長を務めていられました。少年サッカーの普及にも熱心です。昨年4月より国の法律が変わり、保護者の代表を教育委員に必ず入れることとされました。この改正に対応したものです。

 開成町の教育委員は、5人。サラリーマンで消防団など地域活動に熱心に取り組んでいられる方が教育委員長。子どもの心の相談を手がけてこられた女性の方、開成町に研究所がある富士フィルムの研究員だった方、今回就任された父兄の代表の方。それと事務局長である教育長。教育長は、文部科学省から派遣してもらっています。教育委員といいますと先生だった方々の集まりという印象を持っていられるかもしれませんが、開成町は、先生のOBの方は一人だけです。

 教育委員会の役割の一つは、専門家でない一般の方々の多様な意見を取り入れることにあります。しかし、全くの素人の方では、なかなか意見が出しにくいです。学校の先生ではありませんが、何らかの形で教育に関係した経験がある方に就任していただいています。分野は様々ですが、セミプロといったところです。

 新しい小学校が来年4月に開校します。これをきっかけに日本一の教育の町を目指そうと呼びかけています。教育委員会が一丸となって取り組んでいただきたいと期待して止みません。学校単位で地域の人々が学校の運営に関わりを持っていこうという「学校運営協議会制度」の導入を目指し準備を進めています。

 開成町は、自治会の町づくりへの参加意欲が極めて高いのが特徴です。この意欲を活かし、教育の町づくりを展開して行きたいと思います。それと、富士フィルムと言う先端企業の研究所があります。その研究所と教育分野で連携を図りたいと思っています。教育委員の中にも研究所のOBの方に入っていただいています。研究員の方に学校に来ていただいて理科の実験をやってもらったり、逆に研究所を見学させていただいたりできないものかと思っています。実現したいです。

 今日から4日まで沖縄に行ってきます。地方自治の勉強会に招かれました。地方分権改革について話してきます。5日のティータイムで報告いたします。

2009年7月 1日 (水)

分権改革報告89

 30日、地方分権改革推進委員会がありました。委員会終了後、大学時代の友人と会いました。卒業してちょうど30年ということが話題になりました。私は、言われて気がつきました。もう30年…。14年半、NHKで記者生活、衆議院選挙に敗れたり浪人時代が4年半、町長に就かせてもらって11年あまり。結構、波乱がありました。妻や家族に迷惑をかけてしまったとの思いがよぎりました。

 委員会では、地方税財政について意見交換がありました。事務局長より議論の論点を整理したたたき台が示されました。「地方税比率」という耳慣れない用語が突然飛び出してきました。委員から質問が相次ぎました。分母は、地方税に加えて、国から補てんされる地方交付税や補助金、それと各自治体の借金など。分子は、地方税。要は、歳入の中の地方税の割合を示すものです。この割合を例えば50パーセントとか目標を定めていくことも一つの考え方だということでした。

 地方自治体にとって自由に使える地方税が増えることはもちろん好ましいことです。しかし、国から補てんされる財源が減れば自動的に比率は高くなります。苦しくなって地方税比率が上がると言い換えても良いことになります。地方税の割合を高めるという目標を掲げることで、逆に財政力のとぼしい自治体の苦しみを消してしまう恐れがあります。果たしてこれが正しい目標設定でしょうか。

 削除ということになりました。地方のことは地方で自主的に行うのが地方自治なのだから地方の税財政も同様、地方税中心にすべきだという発想は、どちらかといえば財務省の発想方法。繰り返しになりますが、この考え方ですと、豊かなところと貧しいところが出ます。その調整は、地方自治体の間で行ってくださいという考えにつながります。昨日の委員会は、丹羽委員長が欠席でした。西尾委員長代理が仕切り役でした。

 事務局長に対し、こうした提案をしたことについて「何か意図はあるのか。」と聞きました。「ありません!」との答えでした。財務省に近いと邪推されかねない提案だと、正直、私は思いました。事務局長が明確に否定されたので、了解することにしました。また、消費税の増税という言葉が散りばめられていたのも気になりました。その一方で、地方に配分される消費税、すなわち地方消費税の充実を目指すという方向性が読み取れません。これも、財務省の考え方が見え隠れするようで気になって仕方ありませんでした。

  事務局長は、あくまでも論点整理をしたのであって、改革の方向性は委員間の議論で決めるべきだということでした。確かにその通りですが、それにしても「地方消費税の充実」という文言がないのはいかがなものかと思いました。政府は、消費税を仮に増税した場合、増税分は、国として福祉目的に活用するものという考え方を打ち出しています。与謝野財務大臣は、国税としての消費税が増税されれば自動的に地方消費税も増える仕組みになっていることを踏まえて地方も福祉目的に使うべきだと述べています。

 地方消費税は、地方が自由に使える財源であるという認識が感じ取れません。地方消費税充実への記述が見当たらなかった背景に、財務省のこうした考え方が微妙に影響を与えているのではないかと、これまた、思いたくなりました。しかし、あれこれ推測しても仕方ありません。議論は委員の間で行い、方向性を決めていくべきものです。地方が、がんばれば元気になれるという税財政制度を作っていかなくてはなりません。これからが議論の本番です。

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