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2009年2月28日 (土)

共同運用

 27日、県町村会の総会がありました。地方自治体のコンピューター活用について講演がありました。岐阜県庁でITの利用促進の責任者を務められた方です。元IBMの社員で私も一度ご意見を伺ったことがあります。利用者の立場に立ってということを強調されていました。

 ホームページ一つ取ってみても行政側の自己満足になっていないかチェックが必要だと痛感しました。利用者側がどのような情報を求めているのか、利用しやすいよう工夫されているか、近隣の市町をはじめ、リンクされているかなど点検が必要です。観光のページを開いてみたらお役所言葉の計画が並んでいるだけでは意味がありません。

 首長同士の意見交換の場がありました。私から、地方分権改革を踏まえた町村の対応について話をしました。町村は、小さくても頑張っているところばかりなので、勇気を持って発言していくべきだと述べました。知事さんや大きな市の市長さんはたくさんのスタッフを抱えています。町村長は、少ない人員でやりくり算段しています。はるかに現場のしんどさを実感しています。ひるむことはないと言いました。

 小さな町村が生き抜くとしたら、コンピューター基盤の効率的な運用はかかせません。京都府や鹿児島県、北海道など町村が力をあわせて共同運用に取り組んでいるところがあります。学ぶべきです。国の制度改正の際のシステムの改修費用、頭が痛いです。共同で運用しているところは、比べ物にならないぐらいの低価格で対応ができています。

 後期高齢者医療制度の創設への対応で開成町は5500万円。共同で取り組んでいる市町は、一桁以上、価格が違います。がく然とします。神奈川県の市町村も動かないと手遅れになります。長野県ではすべての市町村で組合を作ってコンピューターの共同運営管理を始めるということです。コンピューターという便利ですが金食い虫を何とかしないといけません。

2009年2月27日 (金)

 068 26日、今年のあじさい祭りに向けて第1回目の実行委員会が開かれました。お祭りは、6月6日から14日までとなりました。このところ来場者は、18万人前後で推移しています。平成25年に、来場者20万人を達成することを目標にしました。宣伝に力を入れます。また、古い花の植え替えを進め、花の質を高めます。

 夜、「商工と農の連携セミナー」がありました。第二回目です。足柄上商工会の大鹿会長より注意を受けました。「商工と農」ではなく「農と商工」、農業を基軸に商工を考えるべきで順番が逆だと指摘されました。おっしゃる通りです。次回から直すことにしました。農業ビジネスに力を入れている伊藤忠商事の子会社の社長の話をうかがいました。

 286 定年後のボランティアとして農業は魅力があると強調されていました。おカネをある程度いただく形でのボランティア活動もあります。柔軟に考えるべきだとも言われていました。ブランド化が叫ばれていますが、品種なのか産地なのか、商品の評価なのか、様々な形があることを説明されました。私は、「開成」という町全体のイメージを高めたいと思います。商品は、その一つの要素です。

287  パネル討論会もありました。お隣南足柄市の農業担当のカリスマ課長さん。地元の食材を使ったお弁当を作っているおすし屋さん。農産物直販所の立ち上げに関わった女性の方。それと完全無農薬の農業に挑戦している若手農家の4人でした。それぞれ実際に体験された内容を話されますので説得力があります。

 パネラーの若手の農家の男性は、田中大樹さん。29歳。サラリーマンの家庭に生まれましたが農業に関心があり、農業大学を卒業した後、大分県に有機農法を勉強に行きました。現在、畑と水田あわせて1ヘクタールの農地を借りています。野菜とおコメを直接販売して、生計を立てています。開成町で昨年11月有機農業のシンポジウムをされ、ティータイムでも紹介しました。

 大鹿会長さんが「お嫁さんは?」と聞いていました。既に結婚されていて赤ちゃんが生まれたばかりです。大鹿会長さん、田中さんのさわやかさと挑戦する姿勢にすっかりほれ込んで、独身ならば、お嫁さんを世話しようと思ったようでした。純粋に挑戦している若者は、いるだけで、大きな力を持つことを改めて知りました。

2009年2月26日 (木)

分権改革報告77

 25日、地方分権改革推進委員会がありました。東京大学の神野直彦教授、一橋大学の田近栄治教授から地方の税財政について意見を聞きました。全国知事会、市長会、町村会など全国の首長の団体、それと地方議員の団体が集まってできた地方六団体という組織があります。神野教授は、地方六団体と歩調を合わせて行動してこられました。

 地方自治体の役割は、今後、非常に重くなると強調されていました。特に医療や福祉や教育といった住民生活に密接に関係する分野は、地方が最も頑張るべき分野だと述べられていました。地方にもっと税財源を配分し、当面、消費税の取り分が現在国が4パーセント地方が1パーセントとなっているのを半分半分にすべきだと言われていました。

 地方自治体にとっては大変にありがたい話しですが、ありえない話しです。国と地方の仕事の配分を現在のままにしておいて、将来、仕事が増えそうだからと財源だけを地方へ移すなどという話しは考えられないからです。国から虫が良すぎると言われてしまいます。地方自治体側が、道路の河川も相当量の国の仕事をやって見せる姿勢がなくては、話しは動きません。残念ながら現実はそうなっていません。

 一方、田近教授は、政府の税制調査会の有力な委員でもあります。今後、社会保障により多くの財源を割かなくてはならないことは間違いないと言われていました。こうした現実の中で、より効率的な地方税財政の姿を描くべきだと主張されました。わかり易く言いますと、現在の、地方への税財政のあり方は、地方に甘すぎるということです。もっと地方自治体の自助努力を促す仕組みにすべきだという考えです。

 国民にとっては、国税として収めた税が、地方交付税や補助金などを通じて地方へ還流してくる仕組みは、判りにくいです。国と地方自治体の間だけでやり取りがされてしまい、納税者にとって実感が湧きません。国は、地方自治体に最低限やってもらうのに足りるだけのお金を配分し、それ以上の分は、地方自治体の税などで財源を確保すべきだと田近教授は主張されます。そうなりますと、地方は、税の確保に一生懸命にならざるを得ないというのです。

 しかし、この考え方ですと東京など豊かな財源があるところは問題ありませんが、財源が乏しいところにとっては、やりくりが出来なくなります。田近教授は、地方自治体間で調整すれば良いと言われます。47都道府県、1800市町村の間で奪い合いになってしまいます。話しはつきません。これも非現実的な提案です。

 税財政をめぐる議論は、百家争鳴で、一歩間違えますと袋小路に入ってしまいます。この混迷から脱出するには、地方自治体側の姿勢が最も大切です。現在、地方で国がやっているすべての仕事を丸ごと引き受けてみせるぐらいの構えがあって始めて議論は新たな展開を見せます。この姿勢なくしてただ、財源のみ地方へといっても迫力がありません。

2009年2月25日 (水)

介護報酬

 24日、足柄上郡5町で運営している「あしがら広域福祉センター」の理事会がありました。5町の町長のほか、医師会、歯科医師会、民間福祉事業所の代表の方々が出席しました。特別養護老人ホームをはじめ21年度事業計画について意見を交わしました。介護にかかる費用は、介護保険からまかなわれます。その基準となるのが介護報酬です。

 介護の仕事に従事している方々の給料が低すぎ人材が集まらないことが問題となっています。あしがら広域福祉センターの職員の平均年齢は、40歳を越えていますが平均給与は20万円台半ばです。正規職員を少なくして非常勤職員でまかなっているのが現実です。厚生労働省も処遇の改善を図らないと人が集まらないとして平均3パーセント、介護報酬を上げました。

 しかし、一律に上げた訳ではありません。専門職員がいるかいないか、24時間体制かどうか、計画的に研修を実施しているかどうかなどなど、事細かく基準が定められています。この基準をクリアーした事業所は、特別の加算が認められるという仕組みです。一度聞いただけでは判りません。複雑です。

 確かにコムスンのような不届きな業者がヘルパーさんの数などをごまかし介護報酬を不正請求する問題がありました。厳格な基準を設定しなければならないという立場もわからない訳ではないのですが…。施設長さんは、「介護報酬は、施設の運営にとって死活問題ですので必死に勉強します。」と話していました。現場が頑張ってしまうからどんどん仕組みが複雑化していってしまうという悪循環に陥っているような気がしてなりませんでした。

2009年2月24日 (火)

記者研修

 285 23日、仙台に行きました。朝日新聞社の知人から記者研修の講師を依頼されました。東京駅で新幹線のはやて号に乗りますと上野、大宮、次は仙台です。1時間40分です。速いです。朝のうち、雪だったようです。街路樹の下には雪が積もっていました。

 東北地方の第一線の記者やカメラマンの皆さんが参加されていました。地方分権改革の行方について話をした後、意見交換しました。地方分権改革といっても、わかりにくいし、市町村長さんらの意欲も高まっていないので、浸透するのが困難ではないかという意見がありました。

 現状は、ご指摘の通りだと思います。しかし、地方をもっと強くすることで、行き詰っている日本を何とかしようと思っている首長も、たくさんいます。そうした地域が先行して地方分権改革の成果を見せることができると世の中の見方が変ってくると思います。大阪府の橋下知事さんら発信力の強い知事さんたちの言動は、そのさきがけだと思います。

 秋田県知事選をめぐる情勢について担当記者より報告がありました。現職の知事が引退することを受けて、全国市長会会長の秋田市長さん、それと現職の町長さんと元町長さんが立候補の予定だということでした。国会議員や中央官僚、有名人の立候補はありません。現場を熟知している方々の政策論争、興味深いです。

 司会進行役のベテラン記者から、開成町議会では、通年議会をするらしいねと言われたのには、びっくりしました。町長の逆質問権についても知っていました。地方自治に関心の深い皆さんにとって話題の一つになっているようです。意見交換でも議会の活力をいかに上げるかは、日本の地方自治の中心となる課題だという声が多かったです。

2009年2月23日 (月)

続・上演

257  足柄時代劇「富士に映える陽」の感想がたくさん寄せられました。「素晴らしかった。」「涙が出た。」「最後に『良かったよ!』と思わず声をかけた。」などなど。うかがった方、全員が感動したと言われていました。素人の皆さんの熱意が観客席に伝わったのだと思います。半年間、とにかく練習を重ねていました。稽古日数は、30日に及んだということです。

284  演劇を指導して下さった藤田弓子さんが主催する「いず夢」です。伊豆の国市にあります。望月良和市長さんも見え、あいさつされていました。伊豆の国市の中心は、旧韮山町。江戸時代末期、反射炉を建設するなど先進的な改革を推し進めた代官、江川太郎左衛門の活動の場でした。伊豆の国市では、江川太郎左衛門の功績を偲ぶ催しを今年行うということです。

 明治に入って廃藩置県が行われ、1871年9月に小田原藩から小田原県、11月に足柄県と名前を変えました。県庁所在地は、小田原でした。足柄県は1876年、神奈川県に吸収されました。足柄県時代、知事は、江川太郎左衛門の腹心であった柏木忠俊です。福沢諭吉と親交が深く、小田原に英語学校を創設するなど先駆的な施策を行いました。

 伊豆は、1876年に静岡県に編入されました。それまでは、同じ足柄県でした。それ以前は、小田原藩でもちろん一緒です。県が分かれてしまいますとつながりがどうしても薄くなってしまいます。しかし、歴史をひも解いてみますと、すぐに、兄弟であることがわかります。もっと連携を深めていけると思います。手がかりは歴史にあると思います。

2009年2月22日 (日)

上演

288  21日、ついに足柄時代劇「富士に映える陽」が上演されました。やってみようと思い立ってから2年、正式に決めてから1年、練習を始めてから半年。様々な応援がありました。文化庁が共催してくれました。大きな力になりました。企業からの資金援助も大きかったです。富士フィルム、横浜銀行、小田急電鉄、アサヒビール、さがみ信金。各社の皆さま、ありがとうございました。

 286 演じられた40人の素人俳優の皆さん。見事な演技でした。子役もお年寄り役も。笑いも涙もありました。富士山が大噴火を起こすというこの世の地獄。しかも、その後の大洪水で家が流され山に逃げ込んで生きながらえる。土手が復旧するまで、20年近くです。どう耐えたのか、想像できません。しかし、演劇を通じて、本当にあった出来事だということを感じ取ることが出来ました。

289  食料を他人に与え、飢えのため長老が息を引き取ります。最後に、「心だ。心を合わせて行くんだ。」と語りかけます。復興工事の指導者が、民衆に呼びかけます。「夢がある。足柄を元通り、いや、それ以上の地域にするんだ。」、どん底から這い上がるには、理屈だけでは無理です。強固な精神力が要ります。その精神力を支えるのは夢と希望です。夢と希望があると知恵が生まれ、現実を変えることができます。

285  世界に目を広げてみますと、300年前、足柄の地で起こったことと同じような飢餓に追い込まれている地域もたくさんあります。昨今、先進国でも、わが日本でも、飢え、貧困という言葉を日々耳にします。これだけ、技術が進んでも、飢えに苦しむ国や、死に追いやられる人々がいます。そのような地域や人々にいかにして立ち上がるための最高の栄養。夢と希望を与えることが出来るのかどうか。

287  足柄時代劇は、解決のヒントを与えてくれています。まずは、リーダーです。リーダーが夢と希望を見い出す指針を示さないと始りません。う余曲折は、当然と覚悟しなくてはなりません。リーダーが夢と希望を与えることにより、仲間内の争いに終止符を打てるかどうかも大きなポイントです。そこを乗り越え力を合わせることが出来れば一気に解決へと歯車は回りだします。現代社会にも通用すると思いました。

 

2009年2月21日 (土)

パンジー

  20日、開成幼稚園からパンジーが届きました。年長組の園児8人が直接町長室に持って来てくれました282。先生から「町長さんに何を伝えるんでしたっけ。」と促されます。「うーんと…。」緊張してすぐに言葉が出ません。「かれた花と葉を取って水をあげて下さい。」、可愛らしい様子で教えてくれました。

  パ283ンジーが届くと、もうすぐ、卒園です。「小学生になったら何をするのかな。」と聞きました。「運動と勉強。」、偉いですね。間もなく定年退職する吉田島駐在所の福井警部補がお別れ会で、小学生に呼びかけていた言葉を思い出しました。「あいさつして下さい。友達たくさん作って下さい。」、園児達に伝えました。

 午後、3月の定例議会で出される質問に、どのように答えるか会議がありました。財政、教育、都市計画、環境、市町村合併や広域行政、多方面から質問が出されます。議員さんに答えるのはもちろんのこと、町民全体にいかに判りやすく答えることで、今の町の現状を理解してもらわなくてはなりません。

 今度の議会から町長が逆質問することが出来るようになります。議員さんが町政全般に対して質問する一般質問というやり取りがあります。議員さんから質問が出てそれに対して町長が答えます。議員さんが再質問します。その質問が良くわからなかったりした場合、町長は、議長の許しを得て、逆に議員さんに質問することができます。議会改革の一つとして初めて試みます。質疑応答をより判りやすくするよう上手に活用すべきだと思います。

2009年2月20日 (金)

子ども議会

276  19日、小学6年生と町づくりについて意見を交わす子ども議会がありました。21世紀に入った2001年に始ったこの取り組み、9回目になりました。174人、5クラスです。2クラス、2クラス、1クラスという風に分かれて議場で質問しました。主に、私と教育長さんが、答えます。

 278 町の職員が知らないことを調べてきて質問したクラスもありました。イメージ塗装というのがあるそうです。車道と歩道の境目に特殊な塗装を施して、車を運転する人に段差があるように見せます。これによって歩道に乗り上げる事故を防ぐ効果があるということでした。担当課長に知っていますかと聞いたところ首を振っていました。

 防犯灯や街路灯を青色にしたらどうかという提案もありました。青色は、心を落ち着ける効果があると言われています。奈良県の警察官が最初に取り組み、徐々に全国に広がっています。お隣の大井町でも進めています。子ども達は、インターネットで全国の実情を調べて来ました。詳しく分析しているのに驚きました。

 281 私も子ども達をちょっとビックリさせようと、ある仕掛けをしました。廃品のペットボトルを利用して青色のランプを作っている方を知っていましたので、そのランプを借りてきました。実際に議場を暗くしてランプを点けて見ました。確かに柔らかな光が発せられて落ち着いた感じになります。赤と逆な感じです。青色の防犯灯、実験的に取り組んでみたいと思いました。

 町内の案内板を一新したらどうかという提案もありました。ただ、お金がかかるので、企業などから広告を取って経費に一部に充てたらどうかとも言われました。参りました。「君のようなアイデアマンに町役場の職員になって欲しい。」と答えました。しっかりした考え方を持っています。刺激を受けました。

2009年2月19日 (木)

分権改革報告76

 18日午前、町の臨時議会がありました。国会の焦点となっている定額給付金の支給事務にかかる経費の補正予算を認めていただきました。総額、およそ1400万円です。全て国からの支出です。人件費や通信費、それにコンピューターの改修にかかる経費などです。国の政策が新たに繰り出されるたびに、コンピューターのシステムを直す必要が出てきます。400万円見積もりました。

 まだ国会で成立していない段階で補正予算を認めていただいたのは、事務的な経費は概ね算定できますので、成立後、できる限り早く支給しようと考えたからです。しかし、小泉元総理が、公然と反旗を翻したりしました。法案の行方が…。国政の混迷は、地方行政にも影響を与えます。本来ならば、こうした緊急の経済対策は、国と地方が事前に話し合い、一気に断行しませんと効果が上がりません。

 午後、地方分権改革推進委員会がありました。国と地方が政策について話し合う場を法律できちんと位置づけるべきではないかと提案しました。定額給付金の件が念頭にありました。突如、この政策が打ち出され、事実上、全て、国の方で内容が決められています。でも、地方が自主的に実施する「自治事務」だとされています。不思議です。地方は、国の下請け機関ではないはずです。

 地方行政に大きな影響を与える政策については、事前に国と地方で話し合う協議の場があり、論議することが法律で決められていれば、地方の不満は、大幅に解消します。全国知事会や市長会なども強く求めています。しかも、現下の経済情勢ですと追加の経済対策も打ち出されることは確実です。またまた、地方が知らない内に一方的に政策が決められることがあってはなりません。丹羽委員長、理解を示してくれました。

 独立行政法人の「雇用・能力開発機構」が、雇用保険の資金を活用して実施している事業について意見交換がありました。「雇用・能力開発機構」とは、雇用促進事業団が姿を変えたものです。450億円の土地建物が8億円で売却され話題となったスパウザ小田原などを運営していた組織です。依然として首を傾げる仕事が続いています。京都府に職業体験施設「わたしの仕事館」という施設があります。2003年に581億円で建設されました。

 利用者が少なく赤字が続いています。廃止が決まりました。取り壊すのに29億円もかかるので、有効利用してもらえるところに売却できないか検討中のようです。どうして、このような無駄遣いができるのでしょうか。猪瀬直樹さんは、能力開発などの業務は、都道府県でも行っているので、地方に一本化すべきだと強調されていました。その方が、チェックが行き届き、透明度が上がるとの主張です。私も、同感です。

2009年2月18日 (水)

ありがとうの会

 269 17日、開成小学校で吉田島駐在所の福井幸二さんを招いて「ありがとうの会」が開催されました。福井さんは、来月3日で定年退職をされます。体育館に1061人の全校生徒が集合しました。4年生から6年生までそれぞれの代表が出て福井さんへ感謝の気持ちを言葉にしました。

270  福井さんは、学校に来て、警察の仕事について授業も行いました。警察官は富士山のようなものだと子ども達に話しました。制服を着ているとどこかで誰かに見られています。いつも立派であることを心がけなくてはなりません。その言葉通り、毎朝、交通安全のために交差点に立たれました。自転車の安全な乗り方にも力を注がれました。

271  千羽鶴がお別れのプレゼントでした。一人一つ作れば千羽鶴になります。福井さん、最後に「友達をたくさん作ろう!あいさつをしよう!」と呼びかけていました。そして、子ども達が手作りで創った花の付いたアーチをくぐって体育館を後にされました。感動的でした。素晴らしいお別れ会でした。

  小学校では、この後、国際交流の特別授業がありました。神奈川工科大学から10人の留学生が見えました。中国、韓国、インド、273バングラデシュ、モザンビーク、コートジボアールの6ヶ国です。6年生の5クラスにそれぞれ分かれて、各国の特徴などを話していました。

 274 「ガーナという国を知っていますか?何が有名ですか?」「チョコレート!」「そうですね。その国の隣にあるのがコートジボアールです。」、今でもチョコレートは、ガーナなんですね。留学生から「どんなスポーツが好きですか?」とどのクラスでも聞かれていました。サッカーが多いですね。将来の日本の野球、大丈夫かな…。

2009年2月17日 (火)

開園へ

266  今日から瀬戸屋敷でひな祭りが始ります。昨日遅くまで準備が進められていました。夕方、一度、ご自宅に戻られる方がいられました。夕飯の支度というより犬の散歩という方が多かったように思いました。ペットブームなんですね。

 268 今年から、土蔵を含めて瀬戸屋敷全部が展示の会場となります。蔵のおひな様、なかなかです。蔵のどっしりと落ち着いた雰囲気がおひな様を盛り立てているように感じました。子ども達が着物を着て写真撮影するスポットも用意されていました。

 入場料、300円いただくことになりました。交通整理などにお金がかかります。電気代など維持費も当然かかります。そうした費用に充てます。婦人会、手作りのグッズも販売しますし、おでんもあります。

 267 お隣、南足柄市の郷土資料館でもひな祭りを開催しています。瀬戸屋敷とシャトルバスで結んでいます。開成駅と瀬戸屋敷間も午前10時から夕方4時半まで30分ごとにシャトルバスが走ります。全国的に有名な松田町の早咲き桜も咲いています。足柄の趣きをたっぷり感じ取れる、一日コースです。

2009年2月16日 (月)

フロンティア

276  15日、チャリティダンスパーティーがありました。毎年、福祉活動などに寄付していただいています。賑やかでした。中高年のダンス熱、更に高まってきたように思います。ちょうど、松尾和子さんの懐メロで踊っていました。あいさつでは、「今度は秋元順子さんの曲で踊ったらどうでしょうか。」と述べました。けっこう受けていました。秋元さん、60歳を越えて歌手デビュー、昨年、紅白歌合戦初出場。中高年の女性に元気を与えています。間違いなく。

 前日の14日、地方公務員にこれからなろうとしている学生や若手の地方公務員の皆さんに公務員のあるべき姿について話す機会がありました。極端な経済情勢の悪化によって公務員人気が、再び、高まりそうです。ある地方自治体で、採用試験を前倒しして実施したら受験者が、殺到したというニュースも流れていました。

 テレビのインタビューに答えていた受験生が「とりあえず安定しているのは、公務員かなと考えて…。」と答えていました。冗談じゃないと思いました。国が取り仕切って地方が国の方針に沿って仕事を実施するというやり方を根本から改めるしかないのではないかという議論が進んでいます。地方自治体は、決して、前例踏襲の安定した職場ではなくなりつつあります。

 特に住民生活に最も近い市町村は、国や都道府県の指示に従って仕事をこなしていてるだけでは、実情に合ったサービスが展開できません。新たな課題を見つけて解決策を提供する場です。国や都道府県からはるか下に見られていた市町村が主役とならなければならない時代が来ました。なのに、「安定しているから…。」と思い込んで就職されても困ります。挑戦する気概が不可欠です。

 時代の大転換期には、これまで光が当たってこなかった大都市以外の市町村、特に小さな町や村、地域で言えば北海道や沖縄、このようなところににも、知恵と工夫次第で一挙に光が当たる時代です。地方公務員になろうとする人は、フロンティアの開拓者の気持ちを持って欲しいと繰り返し強調しました。

2009年2月15日 (日)

ギフト

 275 14日、未明から春の嵐。朝には収まりました。夏の空気を運んできました。初夏の陽気になりました。午後、上島(かみじま)自治会館に出かけました。会場はいっぱいでした。100人ぐらいはいられたでしょうか。間もなく定年退職になる駐在所の福井幸二さんご夫妻の送別会でした。

274  駐在所は、上島にありますので、地元といえば地元ですが、それにしても大変な人数でした。福井さんがいかに愛されていたかがよく判ります。開式の言葉は、自治会の副会長さん。「私は雨男。荒れた天気でしたが、晴れました。福井さんの行いが素晴らしいことの証です。」

273  続いて自治会長さん。「福井さん、8年間、ありがとうございました。駐在所のワンちゃん、弁慶号。その名前を取った駐在所便り。最終号が届いたばかり、終わってしまうのは残念です。」、私も一言述べました、「上島の皆さんの目に見えない感謝の気持ちは、福井さんへの最高の贈り物=ギフトです。いつまでも胸の奥で光るでしょう。」、こみ上げてくるものを感じながら話しました。

 私は、次の用事があったので、心残りでしたが、ここで失礼させてもらいました。きっと感動的な送別会だったと思います。福井さん、送別会に引っ張りだこだということです。吉田島駐在所での8年間の仕事振りに対する町民のうそ偽りのない評価であり、心から別れを惜しむ気持ちの現れです。福井さんの心にも間違いなく届いていると思います。

 

2009年2月14日 (土)

分権改革報告75

 272 13日、午前、町の南部地域の区画整理事業の勉強会がありました。土地区画整理組合で委託している設計デザイナーから町並みの模型が示されました。南北の幹線道路沿いは賑わいを、東西の幹線道路沿いは景観を配慮したい意向でした。富士フィルムの研究所と新しい小学校という二つの目玉が配置されています。

 現在のような極めて厳しい経済状況の中で新しい街並みを構想できること、幸せとしか言いようがありません。これは、これまで計画的な町づくりを継続してきた結果です。先輩の皆さんに感謝しなければなりません。これまでのご苦労に応えるためにも、素晴らしい街並みを誕生させなくてはならないとの決意を新たにしました。

 午後、地方分権改革推進委員会がありました。再び中央省庁とのやり取りが再開されました。農林水産省、厚生労働省、文部科学省が相手でした。農林水産省が特にかたくなでした。「国は、基準のみを示して後は地方へ任せればよいのではないか。」「いや、国が全国統一的に行政の進め方を把握しなくてはならない。」、このやり取りの繰り返しです。

 国が地方への関与を止めないのは、おカネを握っているからです。おカネを補助金として出す以上は、口を出すということです。地方自治体へ対する様々な口出しを止めるためには、お金の補助の仕組みを根本から改めませんと本当の解決になりません。国の財源を地方へ移すことです。そうすれば、国は口を出したくても、出せません。しかし、財源を移すことには、抵抗は、半端ではありません。

 新潟県の泉田知事が、国が直接行う公共事業に対し地方自治体が負担金を求められることに関連して、負担金支出の根拠が不明瞭だと反発しました。北陸新幹線の工事で突如220億円の増額を求められたことがきっかけです。大阪府の橋下知事も同様の見解を発表しています。私は、知事の皆さんの発言を重く受け止めて委員会としても緊急ヒアリングをすべきだと提案しました。

 国と地方自治体の間での公共事業をめぐるおカネのやり取りは複雑です。国が直接行う公共事業で、地方にもメリットがある道路や橋の建設に対しては30パーセントから50パーセントの負担が求められます。国が直接工事を行うのならば全額国の責任で行うべきではないかという意見が当然出ます。しかし、それでは、財源不足で、工事が遅れてしまうが良いのかという反論も出ます。国の公共事業に対して国と地方の役割分担を根本から議論する必要があります。

2009年2月13日 (金)

図上訓練

 12日、足柄消防組合で消防職員の研修会がありました。地方分権改革への対応を話しました。消防関係の条例を足柄地域にあわせて策定するケースも多くなると強調しました。大都会の雑居ビルで火災があると全国どこでも一緒のやり方で点検が行われるが、もう少し地域にあったやり方で進めた方が良いのではないかとの意見がありました。こういった意見がどんどん出るようになれば、地方分権時代に対応できます。

266 午後、地震を想定した図上訓練がありました。開成町は、足柄消防組合の前の消防長を危機管理担当参事として招いています。参事が企画しました。真冬、午後6時、休日、震度6強の大地震が発生しました。まず、自宅の様子と役場へ参集する途中の様子を想像し、記述します。我が家は、関東大震災をくぐり抜けた古いかやぶきの家ですが、家具の転倒防止は済んでいます。その点は、ちょっぴり安心です。

 続269いて災害対策本部が設置されます。情報が次々入ってきます。各自治会の集会施設が避難者で溢れ出しました。火災の連絡、けが人の連絡、事故の連絡が入ります。十文字橋が落ちたという知らせが入りました。直ちに通行止めです。自動車も転落したとのことです。消防団と自主防災会で病院に運んでもらうよう手配です。消防はてんてこ舞いで対応できないと判断しました。

 タンクローリーが河268川に転落したとの情報です。ガソリンの匂いがするとのことです。周辺、立ち入り禁止の措置を取りました。防災無線で危険を知らせます。運転手は自力で脱出したとの事でした。消防の出動を要請しました。自衛隊の出動をどうするか議論しました。当面は様子を見るとの結論になりました。しかし、後から考えますと、爆発した場合の影響は計り知れません。要請した方が良かったのかもしれないと今でも迷っています。それと警察への連絡が落ちました。

267  図上訓練はアドリブがどんどん入ります。どれだけ想像力を働かせることが出来るかです。普段の訓練は、シナリオを決めてその通り行動します。身体を動かします。図上訓練は、身体はほとんど動かしませんが、その分、頭の方を回転させなくてはなりません。けっこう疲れます。今回の図上訓練を通じて最も気になったのはトイレです。役場の災害対策本部も含めてトイレ、大丈夫かどうか、至急点検が必要だと感じました。

2009年2月12日 (木)

ドキドキ感

 Photo 11日、町のフォトコンテストの表彰式がありました。町長賞を受賞した作品のタイトルは、「思いやり」。選ぶ時、このタイトルに惹かれました。古民家でのさりげないやり取り。おもてなしの心、温かさが伝わってきます。

 265 平塚市の男性の方でした。極めて厳しい経済状況になってきています。こんな時代、最も大切なのは、お互い思いやる心です。どこへ行っても温かな心が感じられる町にしていきたいとの思いを一層強くしました。

 264 特別審査員のプロのカメラマンの方から作品の講評がありました。感動したらシャッターを切ることだそうです。ドキドキした気持ちが写真として表現されます。普段の目線と違う位置にカメラを置くことも大切だと伺いました。アングルを下げて早速一枚とって見ました。

 大半がデジタル作品です。今までの写真フィルムを使用されている方はお二人だけでした。デジタルですと、何枚撮っても大丈夫ですが、フィルムですと枚数が限られます。入れ換えなくてはなりません。フィルムの方が緊張感はあるとのことでした。

 最後に、今年、町として期待している写真について述べました。子どもが増えて小学校を建設します。小さな町では、全国的にも極めてまれなことです。開成町の持つ活力を表現してもらえたらと話しました。それとドキドキ感です。応募お待ちしています。

2009年2月11日 (水)

県と市町村

 10日、神奈川県の幹部が見えられ「受動喫煙防止条例」、「犯罪被害者等支援条例」の説明を受けました。いずれも市民生活に密接で、重要な条例で、県議会での議論がどうなるか見守って行きたいです。松沢知事、2期目に入り、県独自の条例の制定の動きが活発です。地方が国に先がけてルールを定めていく姿勢、素晴らしいと思います。

 いずれの条例も、施行された後、実際に運用する際は、市町村との協力が不可欠です。住民と直接の接点を持つ場所は、市町村の方が圧倒的に多いです。例えば、タバコの問題を扱う県の出先機関は、九つの保健福祉事務所に過ぎません。横浜、川崎、相模原などの大都市は、市が、直接、保健所を設置していますので、連携を取らなくてはなりません。

 犯罪被害者の相談は、市町村でも受け付け、必要に応じ、県や警察などで作る専門的な相談機関を紹介する方が利用者にとって助かります。いずれにしても県だけで条例を適切に運用することはできません。だとしましたら、条例を策定する段階から、共通理解を持って取り組んでいった方が良いに決まっています。県と市町村との間で、共通理解を固めるため事前協議が十分になされているかというと、不十分だといわざるを得ません。

 県は県、市町村は市町村といっても、住民から見れば、どちらも行政機関です。住民の立場に立って考えることが必要です。県と市町村、連携のあり方を考え直す時期に来ています。ちょうど、神奈川県では、県としての自治基本条例も議会で審議中です。この中では、市町村の県政への参加という考え方が打ち出され、協議の場を設置する方針です。協議の場の活用に仕方、極めて大切です。

2009年2月10日 (火)

県庁移転

 9日、平塚、厚木、秦野、伊勢原の各市と大磯、二宮、中井の各町の議会議員で作っている勉強会に招かれました。地方分権改革について話しました。地方分権改革は、あくまでも手段であるということを再三強調させてもらいました。目的は、地域の自立です。地方分権改革によって手にする権限や財源を活用していくことが本筋です。

 地方分権改革をめぐる論議は、現在進行形ですが、頭の体操はできます。地方自治体の自由度が上がり、福祉施設の基準などを条例で決めれるようにしようとしています。どのような条例を作れる可能性があるのか今から勉強を始めた方が良いことは言うまでもありません。

 条例を審議するのは議会です。議会としてもチェックする力量を高める必要が今以上に出てきます。更にも議会側のほうから条例化を目指すことにも挑戦すべきだと思います。議員の皆さん方にわかりやすく情報を提供し選択肢を用意するのは議会事務局です。事務局の役割は重要になります。

 勉強会のメンバーは、財政力がある市町ばかりです。自力でやりくりできますので、連携が取りにくい面があります。しかし、一緒に取り組んだ方が良い課題はどんどん広域化を図って効率的な行政を展開すべきだと話しました。その際、コンピューターをどのように共同で扱っていけるかが最大の課題だと話しました。

 最後に夢を語りました。明治維新の後廃藩置県が断行されました。現在の神奈川県は、横浜を県庁所在地とする神奈川県と小田原を県庁所在地とする小田原県になりました。その後、小田原県は神奈川県に吸収合併されました。ここから県の東西のバランスが崩れました。このバランスを取り戻すためには起爆剤が必要で、それは、県庁移転だと訴えました。

 地方分権改革が進みますと横浜、川崎のような政令市は、県と全く同等の権限を持つことになります。そのような地域に県庁を置く必要があるのでしょうか。県の存在を必要としている地域に移すべきです。適地は、県の中央部、皆さんの地域ですと訴えました。「その通り!」と声がかかりました。県庁移転、夢で終わらせたくないですね。

2009年2月 9日 (月)

リード!(本を読もう)

 先週土曜日、電車で開成小学校の図書司書の方と一緒になりました。横浜で開かれる勉強会に行かれるとのことでした。つい最近、アメリカの図書館へ視察にも行かれました。インターネットを駆使した図書館のネットワークに感心したと話されていました。

 インターネットは当たり前の時代です。小学校の図書室には一台しかパソコンがないということでした。新しい小学校にはメディアセンターができます。図書室と一体的に使われる予定です。現在の小学校の情報教育の環境も整える必要があります。

 アメリカでは、「リード(Read)=読む、読書しよう」というポスターが至る所に貼られているということでした。各分野で影響力のある方々が本を手に持って写真に写っているポスターだということでした。アメリカでも、読書を進める運動が起こっています。

 開成町では、今、教育委員会で、教育振興基本計画を策定中です。その中でも、読書の大切さが盛り込まれています。インターネットの時代だからこそ読書です。手っ取り早く情報を集めるのにはインターネットは便利です。しかし、じっくり考える力を養うには、本を読むことが一番です。開成町でも「リード!」のキャンペーンポスター作りたいです。

2009年2月 8日 (日)

自治会

273  7日、中家村(なかやむら)自治会でふれあい交流会がありました。福祉部の主催です。子ども達も参加して、お餅をつき、うどんをすきます。高齢者を招いて、みんなで食べます。恒例となりました。自治会館がいっぱいでした。

 272 吉田島駐在所の福井警部補が特別に招待されました。来月3日に定年退職されます。自治会からプレゼントが渡されました。福井さん、目が潤んでいました。中家村自治会では、昨年、防犯チームが新たに立ち上がりました。福井さんの応援がありました。

 開成町では、あちこちの自治会で、こうしたふれあい会271が開催されています。大都会や新興の住宅地では、こうした催しを行うのは簡単ではありません。町が小さく知り合いが多いことと、普段からの自治会活動が活発だからこそ普通に出来ます。

 先日、沖縄県の自治体職員の皆さんらとの意見交換会に招かれました。県庁所在地の那覇市と周辺の市町の自治会加入率が30パーセントを割っているとのデータを知り、びっくりしました。沖縄では、昔からの住民の自治組織がしっかりとしていると思い込んでいました。開成町でも若干低下傾向ですが、それでも80パーセントを越えています。

270  自治会は、ゴミの出し方、防犯活動、イザという時に備える防災、高齢者と子ども達のふれあい、住民生活に身近なありとあらゆる事柄に密接に関わっています。自治会活動が活発なことは、住民が活き活きと生活できることにつながります。人口が増えている開成町、新しく住まわれる皆さんに自治会の意義を理解してもらって、自治会に加入してもらえるよう町もより一層支援する必要があります。

2009年2月 7日 (土)

水防

 今年は、酒匂川の堤防ができてから400年。中世、酒匂川は山北方面から流れてきて足柄平野に入ってから、現在よりずっと西側を流れていました。足柄平野各地の地名には、「島」「河原」「岡」「台」という名称がついているところがたくさんあります。酒匂川が自然に流れていた時代の名残りだと考えらます。

 江戸時代に入り、酒匂川に堤防を築き、流路を大きく東側に人工的に変えました。その結果、現在の南足柄市、開成町の北部は、水路を引くことが出来て新しい水田が出来ました。しかし、人工的に水路を変えたため、大水が出ますと堤防は破れてしまいます。最大の被害が1707年の富士山の噴火の翌年に起きた大洪水です。酒匂川が足柄平野に入る入り口の大口の堤防が決壊して、流れはかつての自然の流れになりました。300年前の出来事です。

 もちろん、めったに起きません。でも、十文字橋も、突如の増水で橋が落ちました。平時の時に、どのような被害を考えられるか、あらかじめ予想しておくことは有意義です。6日、町の防災会議が開かれました。町の三役に加えて、神奈川県、電力や電話なのでインフラを管理している会社の代表者が集まりました。想定では、100年に一度といわれる集中豪雨が発生した時に酒匂川は、どうなるかなどの条件を付けて、被害想定をしました。

 酒匂川の土手に近い吉田島地域で、700数十戸が床上まで水に浸かる恐れがあるとの結果でした。こうした被害想定を地図に落としたものをハザードマップといいます。万が一に備えて準備を進めるためのきっかけになります。被害が発生するかもしれない地域では避難場所の検討を進めることになります。ただ、被害が発生しないと予想された地域は全く大丈夫ということではなく、万が一の備えは、進めなくてはなりません。

 会議では、色々な人に見てもらって注意を喚起しなくてはならないのでわかりやすく工夫すべきだなどの意見が出ました。ハザードマップは、町議会などにも説明した上で、新年度、早い時期に全世帯に配布する予定にしています。昨今、想定を越える集中豪雨が発生しています。水防を考えるきっかけにします。

2009年2月 6日 (金)

議会改革

 5日、開成町議会の臨時議会が開かれました。町議会の定例会に関する条例が一部改正されました。定例会の回数は、現在4回、それを2回にすることとなりました。回数が減って、議会の仕事が少なくなるような印象を持たれるかも知れません。実は、全く逆です。

 開成町議会で、議会改革を現在話し合っています。その中で、一年中、いつでも議会を開催できるようにすることも議論のテーマとなっています。通年議会といいます。3月、6月、9月、12月の年4回、議会は、開催され、それ以外の時に、審議する必要が出てきた場合は、臨時の議会を開くこととなっています。一年を通じて会期中であるのならば、その必要はありません。

 今年の3月の定例会から9月の定例会までの間を一つの議会と考えて、試行することになりました。従って平成21年の定例会の回数は、2回になります。その上で、改めて議論し、問題がなければ、通年議会へと進むことになっているということです。大変に前向きな取り組みだと思います。

 また、今度の3月議会から、町長に対して「逆質問権」という権利が与えられることになりました。議会は、議員の質問に対して答えます。別の観点から議員に対し逆に質問したくても、できません。しかし、開成町議会は、議長の承認を取った上で、町長は、議員に対して、逆に質問が出来ることになります。緊張感のあるやり取りに結びつくのではないかと期待しています。建設的な議論にするよう努めたいと思います。

 地方分権改革が進み、市町村で自由に判断できる分野が広がれば広がるほど、議会の役割は重要になります。行政をチェックする機能を果たすという役割を越えて、議会自らが住民のニーズを把握して、提案する役割が求められるようになります。自ら条例化して議会で議論し、決めていくことも考えられます。開成町議会の今後の挑戦に期待したいです。

2009年2月 5日 (木)

分権改革報告74

 4日、立春。県西部の2市8町の広域市町村協議会、引き続き合併検討会がありました。地方自治を担当する国の役所である総務省は、新たな広域連携の方法を打ち出しています。地域の中心都市(私たちの地域で言えば小田原市)と周辺の市町村が個別に契約を結ぶ形を取っています。「定住自立圏」と言っています。これまで進めてきた広域市町村圏という考え方から転換しました。

 広域市町村圏協議会が、市町村の緩やかな広域連携であるのに対し、定住自立圏は、より具体的な連携の方法です。私たちの地域は、昭和44年以来、40年間の2市8町の連携の積み重ねがあります。当面は、この形を維持していくことになりました。足柄上郡町村会長の間宮大井町長から「具体的成果を出すべきだ。」と意見が出されました。同感です。コンピューターの共同運用など新たな課題も出ています。早急に検討すべきだと思います。

 合併検討会は、副市長、副町長レベルで、研究会を立ち上げて、合併のメリットとデメリットを改めて整理してもらい、合併の方向へ更に踏み込むかどうかを判断していくことになりました。秋には中間報告が出される予定です。私の方から総務省の方でも市町村のあり方の議論が始り、平成の市町村合併を今後も継続するかどうか議論されるので、その動きもにらみ、自分達の進路を判断すべきだと意見を述べました。

 午後、地方分権改革推進委員会がありました。税財政に関するヒアリングがありました。中央大学の富田俊基教授は、財務省の方かと勘違いするほど、財務省寄りの主張を展開されました。「国は借金まみれ、少子高齢化、人口減少も進んでいる。危機的な財政状況である。」、この点は理解できます。この構造を改める手段について見解が全く異なります。地方がおねだりするからいけないと受け止められるような主張をされました。

 正直、カチンと来ました。現在の危機的な状況を招いた責任を地方へ押し付けていると思えたからです。原因は、明らかです。国が政策を決めて地方に仕事をさせる仕組みが国をおかしくしています。お金がついて回りますので、国の言いなりになってしまいます。これでは、効率的な行政は展開できません。この仕組みを根本から変えて、地方でもっと自由に判断し、地域にあった行政を展開しようとしているのが地方分権改革です。

 地方へ任せれば、無駄遣いをするという思い込みがあるのではないかと思えてなりませんでした。そんな行政をしていれば、住民からそっぽを向かれる時代にもう既に入っています。地方のことを余りわからずに大きな事業を展開できる権限と財源を持っている国の行政システムこそ抜本改革が必要です。一方、地方自治体側も、この際、地方の仕事が増えてでも、現在の仕組みを変革するとの意志を示す必要があると思います。

2009年2月 4日 (水)

広域行政

 3日、節分。暖かな一日でした。足柄地域1市5町で構成しているし尿処理施設の会議がありました。下水道が普及してきて処理量は減っています。しかし、減ったとはいえ、処理しなくてはならないし尿は出ています。しかも、災害時の時のこともあります。無くすことはできません。

 現在、足柄下郡の湯河原町と真鶴町のし尿も受け入れて処理しています。1市5町の範囲に留めて考えるのではなく、小田原市や足柄下郡の各町も交えて、今後、どのような処理体制を作っていくべきか。真剣な検討が必要です。曲がり角に来ています。

 引き続き、足柄上郡5町の町村会が開かれました。町村会長の間宮大井町長より、広域行政について提案がありました。介護保険の介護度を決める認定作業、ゴミ処理のあり方、イベントの開催などについて広域連携を強化できないか検討を進めたいということでした。南足柄市の沢市長さんより依頼があったということでした。

 大いに検討を進めていくべきだと思います。各町長さんも同じ意見でした。効率的に住民サービスを展開することは、税金を納めている住民からすれば、当然のことです。行政区域にこだわることなく、広域で進めた方が効率的な分野は、広域化の方向に思い切って舵を切るべきだと思います。

 コンピューターシステムを共同運営できれば、一気に効率化が進みます。しかし、この問題は、小さなところが集まった程度ではできません。莫大な経費がかかります。神奈川県レベルでの検討が必要です。現代の行政は、コンピューター抜きには語れません。神奈川県をいくつかのブロックに分けて、まとめることができれば、効率化の効果は計り知れません。

2009年2月 3日 (火)

議員研修会

269  2日、東京電力との意見交換会がありました。電気自動車の話になりました。先週、神奈川県が所有する電気自動車に乗せてもらったばかりでした。今度は、自分で運転してみました。素晴らしく加速が滑らかで快適でした。後は、価格です。300万円台をメーカーでは検討しているということです。国から補助金が出ますので、もう少し安くなります。もし、100万円台になったら一気に購入者が増えるのではないでしょうか。販売低迷に苦しんでいる自動車業界の救世主になるかもしれません。

21020201  午後、足柄上郡の5町の議員研修会があり、講師を務めました。「地方分権改革と足柄の未来図」というテーマを掲げてみました。一番、話したかったことは、地方分権改革は、国から降って下りてくるものではないということです。足柄なら足柄地域が、自らの自主性で未来図を描くことが先にあって、その構想を実現させるために地方分権改革の成果を使うことです。地方分権改革は、あくまでも手段です。

 足柄地域には、福沢諭吉が、しばしば、訪れたことから、「福沢村」という村名までつけた、村がありました。福沢諭吉の教えを受けた青年達が自由民権運動へと飛び出していきました。彼らは、国会開設の請願書の執筆を福沢諭吉に依頼しました。福沢諭吉の思想の根幹は、「独立自尊」。一人ひとりの独立なくして国の独立はないという考え方です。地方分権改革に照らし合わせて考えて見ますと、地域の自立なくして日本の自立はないと言い換えても良いと思います。

 今こそ、地域の側から、国の言いなりになるのではなく、自らの地域は、自ら創って行くという思想が必要です。足柄地域は、先陣を切れるだけの伝統を持っていることを最後に強調しました。私は、全国各地で、平成の自由民権運動を興す時期が来ていると思えてなりません。地方自治の最前線に位置している市町村長や議会議員が先頭に立つべきです。そうした思いを伝えました。

21020203  質問の時間がありました。私の経歴を述べた時、衆議院議員に立候補して落選したことを紹介しました。このことに関連して、ある町会議員の方から「経歴紹介で、衆議院選挙に落選したことを書くなんて珍しい。今年、衆議院選挙が行われるが、露木町長は立候補するのか?」と訊ねられました。参りました(笑)。「今は、とても、そのようなことを考えている余裕はない。」と答えました。

2009年2月 2日 (月)

カタリバ

268  1日、素晴らしいお天気。町の産業フェスタが、駅前公園で開かれました。昨年は、雨模様で、用意した物産を販売するのが大変でした。今年は、人出も多く、始る前から行列が出来ていました。「今年は、年明けから、不況で、いい話が余りありません。でも、いつまでも悪いはずはありません。今日のお天気みたいに晴れる日が来ます。」とあいさつしました。

 午後、「カタリバ」というNPOが主催するシンポジウムに招かれて東京へ出かけました。「格差時代の夜明け前」というテーマでした。学校に出かけて生徒達と話し合う企画を実践しています。開成町の小学校建設を支援していただいている教育支援協会と関係が深いことから私に参加の依頼がありました。今回のシンポジウムは、公開の場で、ゲストと若者がそれぞれ意見を発表し、時々聴衆の皆さんの反応を聞くというやり方で進められました。

 テレビなどでコメンテーターを務めている著名なジャーナリスト、評論家、大学の先生がずらりと並んでいました。更にベテラン衆議院議員、社民党の福島党首、若手参議院議員がお一人。そして行政の現場代表みたいな形で私がぽつんと一人参加しました。場違いな感じがしました。司会進行は、元文部科学省の官僚で、ゆとり教育を推進した寺脇研さんでした。

 昨今、大きな社会問題となっている、フリーター、派遣といった切り口から話が進みました。社会の仕組みが悪いために犠牲になっている若者がいるという視点から語られている人が多かったのです。私は、本人の責任という側面もあるのではないかと正直な感想を述べました。もちろん仕組みの問題もあります。それぞれの事情もあると思います。しかし、全て自己責任は全くないと言い切ることも出来ないと思います。

 司会者が、聴衆の若者に意見を聞きました。大学生は、自己責任の方を重く見る方が多かったです。社会人になっている方は、社会の仕組みと答える人が多かったです。実際に社会に出てから自分ひとりの力ではどうしようもないと考えるようになったということでしょうか。

 NPOを立ち上げて、教育や福祉をはじめ様々な分野で、社会の矛盾を解決しようとしている若者がたくさんいることを今回のシンポジウムで知りました。刺激的でした。何か日本の未来は明るいのではないかと思いました。そうした若者達が活躍しやすいよう環境を整えることが大切です。若者の方から、しっかりしろと尻を叩かれた気分でした。

2009年2月 1日 (日)

はしご

 267 31日、午前中は、環境講演会。午後は、男女共同参画の講演会。いわば、講演会のはしごの一日でした。環境講演会では、小学生の発表がありました。酒匂川の水質、岩石などについて調査結果でした。水質は、全体的にきれいになっているということでした。横浜や川崎に送られているのできれいな水にすることが大切と話していました。大都市の皆さんに聞いていただきたいです。

265  電気自動車に乗ることが出来ました。神奈川県から一ヶ月借りて環境問題を考えるキャンペーンに活用します。静かですが加速はなかなかでした。電気自動車は、排気ガスを出しません。環境問題の救世主となる可能性がありますが、電気の充電というネックがあります。急速充電できる場所が増えないといけません。それと値段がまだ高いことです。一千万だとうかがいました。

 264 水素を電気エネルギーにして走る自動車も借りました。こちらの開発が進みますと、水素は、無尽蔵ですので原料を心配することがなくなります。しかし、水素は、爆発する危険があり、扱うのが極めて厄介です。格納する技術が難しいとのことでした。こちらの車両の値段は、一億円ということでした。数分だけですが乗車させていただきました。

 266 午後の男女共同参画の講演会は、NHKアナウンサーの村上信夫さんの話しでした。ラジオの「ラジオビタミン」という番組を担当されています。けっこう皆さん聞いていられるのですね。前の方の席は、番組のファンの方がたくさん座っていられました。私は、ラジオは、全くといって良いほど聞きませんが、自動車に乗る機会が多い方など身近なメディアです。大切にしなくてはならないと思いました。

 村上さんは、横浜市で「男の腕まくり」というグループを結成し、ボランティア活動を続けられています。仕事人間が多い男性、地域との接点をなかなか持てません。グループで地域に飛び込みました。10年を越えました。団塊の世代の皆さんがどんどん定年を迎えている今の時期、タイムリーな講演でした。でも、男女共同参画と関係があるのかしら…。「男の腕まくり」活動に参加した後、男性は機嫌が良くなって、ご夫婦の会話が弾むということです。男女共同参画と言えば言えそうです。

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